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少年は魔人になるようです
第78話 少年のリビドーが炸裂するようです
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いるのだがね。

ああいや、勝手に世話を働いたと言えば正確かね?流石にまだ折ってはいないだろう?」


振り返った先。一番先に抱いた印象はローブを纏い、顔も見えない不届者。しかしよく見ると、そのローブは

揺らめき、所々が黒い湯気のように僅かに立ち昇っている。

見慣れない"闇"を纏った影。しかし、その言葉遣いと言葉の内容はほんの最近の覚えがある。


「貴様、まさか……!?」

「やぁお嬢さん。久しぶりだね。」


サァ・・・と晴れた闇の先。白と黒の派手な和服鎧に長い脇差。

いやらしい哂いを携えたそいつは、紛れも無く・・・魔軍師団長『"天我爆散"松永久秀』だった。

Side out


Side ネギ

刹那さんを探すのに手っ取り早く、かつ探し出せるまではこの街に滞在する事になってしまったので、

拳闘大会に出る羽目になってしまった。


「すみません、拳闘大会の申込み受付ってここでいいんでしょうか?」

「はい、こちらで間違いありません。では、こちらに出場されるお二方の名前と血判を。

それと、こちらが誓約書になりますので、よくお読みになった上で、同意されるようでしたら署名を。」

「ハッ、んなまだるっこしい事ええわ!」


渡された二枚の紙に、『ナギ・スプリングフィールド』と『犬上小次郎』と殴り書いてしまう小太郎君。

名前を変えているのは、勿論お尋ね者になってしまったからだ。

まぁここの辺りは賞金首と賞金稼ぎがわんさかしてるから、あんまり気にする事じゃないと思うんだけれど。


「それと、人探し……もとい、この中で見た事のある賞金首の情報はありますか?」

「はい……………確認取れました。『宮崎のどか』『早乙女ハルナ』の移民届けが

受理されております。」

「のどかさんとハルナさんが……!?い、居場所は分かりますか!?」

「お教えする事は出来ますが……。残念ながら、今の彼女達は賞金首ではありません。」


受付のお兄さんの言葉に疑問を持つ事数秒、コピー機(?)から出て来た紙を差し出され、

それを読むと・・・・・・よ、読めない。辛うじて分かる100万Dqと書かれた所からは嫌な予感しかしない。


「"下記二名を100万Dq返済まで『拳闘士団 グラニキス・フォルテース』付きの奴隷とし、その自由の一切を

帰属。並びにその間の指名手配を凍結し、二名の安全の保証をする"と、この様になっておりまして。

メガロメセンブリアの条例と伴っておりますので、捕まえたとしても賞金は出ません。」

「奴隷ぃ!?な、なにそれ!」

「分かりました。一応、そのコロッセオの場所を教えてください。」

「はい。先程の拳闘大会
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