魔法先生ネギま!
0431話
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願いします」
ペコリ、と頭を下げたネギに複雑な表情で視線を向けるルーナ。そして溜息を吐いてから今度は俺へと視線を向けてくる。……もっとも、その視線はいかにも不承不承という感じだったが。
「ネギ……さんが仰るからには何か理由があるのでしょう。本来は貴方とは同じ空気すら吸いたくないんですが」
「……アクセル、お前こいつ等に何をしたんだ? 妙に恨まれてるようだが」
「俺自身は特に何もしてないんだがな。どうやら俺と関わった事でこいつらの主であるフェイトに対して影響を与えたらしくて、それが気に食わないらしい」
その言葉に、キッとばかりに俺を睨みつけるルーナ。
だが、ネギに押さえられると頬を赤く……って、おい。いやまぁ、いいんだけどな。
「いいですか、口を挟まずに聞いて下さい」
そう前置きし、口を開くルーナ。
現在の魔法世界がどこにあるのかと言えば、それは火星だ。そして魔法世界は異界でありこの世界を支えるには魔力が必要なのだが、その魔力が枯渇し掛かっているらしい。原因としては火星が地球と違って魔力を作り出す事で出来ないからだとか。そしてやがて確実にこの魔法世界は消滅を余儀なくされ……そうなった時には人が暮らしていくのは不可能な火星へと放り出されるらしい。そしてこれが宮崎がクルトから聞き出したこの世界最大の秘密。それは即ち魔法世界の住人12億人のうち、本物の人間であるのはMMを中心とした6700万人だけで、それ以外の存在は全て魔法世界と同様に仮初めの命。あるいは作り出された命であり現実世界でその存在を保つのは非常に難しいらしい。高度な技術や莫大なコストを掛けてようやく何人かが可能になる、という感じで魔法世界の住人全員を現実世界へと移動させるのはまず無理だとか。そしてそれ以前に今の地球ではMMの6700万人すら受け入れるのは難しいという予想。その結果フェイト達の組織が考え出した計画が魔法世界を神楽坂の持つ魔法無効化能力で消滅させて書き換えられた世界である『完全なる世界』へと丸ごと移り住ませるというものだった。
「……ふむ。まぁ、確かに6700万人もの難民を今の地球が受け入れるというのはまず無理だろうな。ただの難民ならまだしも魔法という未知の力を使う者達だ。しかも奴隷やら賞金首やらこっちの世界では150年近くも前に廃れた制度が日常とした世界で生きてきた者達だしな」
「うん。……それで、どうしたらいいと思う? 何か解決策はないかな?」
俺へとそう尋ねてくるネギに、ルーナは不満そうに口を開く。
「ネギさん、こんな人に相談したとしても解決策なんてある訳が……フェイト様達ですらどうにもならなかった問題なのですよ?」
そんな声を聞きながらも俺は頭の中で幾つかのプランを組み立てていく。問題なのは火星に魔力が無い
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