第二章その二
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を押さえ切る。肉汁が切られた部分から溢れ出してくる。
「陰から色々やって来る風に思えたが少し違うようだな。下手をすると捜査に圧力を掛けて来るかも知れない」
「圧力、ですか」
肉を口に運ぶ。口の中に肉の旨味と香辛料の香りが広がる。
「それで済めばいいかも知れませんね。代々刺客を務めてきた家です。人知れず姿を消し数日後川に浮かんでいた、なんてことにならなければいいですけど」
「それは考え過ぎではないかな」
スプーンでスープをすくい飲む。牛の骨からとったものである。
「だといいですけどね。あの冷たい手を味わうと」
「・・・確かに冷たかったな。生きている者の手とは思えないな」
「もしかしてと思いますけどあいつ本当に人狼と関係があるんじゃないですか?警部さん達から話を聞く限りこの事件に異様な関心を持っていますし」
「その可能性は否定出来ないな」
パンを手で千切りつつ言った。
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