第14話 任務終了。
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がスバルと一緒に倒れた瞬間「縛道」で縛ったのだ。
―――縛道の一“塞”。
対象者の手足の動きを封じる縛道。
しかし縛道の中では最もレベルの低い者で、通常戦闘では全く役に立たないものだ。しかし義魂丸を使用していないリクではこの術を解くのに数秒の時間を要する。
(止めだリク。アタシの特技で―――死ねッ!)
最早アキの悪ノリはとどまる所を知らない。
自分の悪ふざけに全力を注ぎ成功させようとしているアキ。そんなアキの特技は―――。
「いやぁあああ!ティア!たす、助けてぇッ!!」
―――声真似であった。
当然それを聞いたスバルは驚き、それ以上に驚いた、いや、絶望したのはリクだった。
「な、何してとんじゃあの女ーッ!!?」
慌てふためくリク。
しかしもう一人、その声に驚いた者がいる。
「スバル!?どうしたの…よ…?」
シャワーを浴びていたのだろう。部屋から出てきたティアナはスバル同様パンツだけを身に付け、上はタオルで隠すという扇情的な恰好だ。
そんな彼女の眼に飛び込んできたのは、ルームメイトで、親友のスバルを押し倒すリクの姿。
「い、いや…その…こ、これはじ、事故みたいなもんでして…」
ティアナが放つを凄まじい怒気に頬を引き攣らせながら、リクは必至に弁明する。が、上手い言葉が出てこない。
そもそもアキが悪いと言った所で意味は無い。
(あの女の事だ。もし仮にあいつが鬼道を使った痕跡が出たとしても問題ない言い訳を容易しているに違いない)
子供の頃、リク、レイ、アキの三人で悪戯してばれた時、アキは自分で自分の顔を殴り唇をワザと切り、無理矢理リクとレイに従わされたという嘘を使い見事に罪を逃れた過去がある。
そんな「え?マジでそこまでする?」ような事を平然とやってのける女なのである。剣葉アキという女は。
まあ、つまり、リクには言い逃れをする事など出来ないという事である。
「あんた…いったい…なに、…なにしてんのよぉぉおおお!!!」
「誤解だぁぁああ!!」
ブチ切れたティアナに対し、縛道により動けないリクはその場で殴る蹴るのされ放題で、後に騒ぎを聞きつけたエリオとキャロが現れ、そして更に騒ぎは発展し、結果なのはとフェイトがやってくるまでこの騒動は続いたのだった。
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