第14話 任務終了。
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れてなかったろ。むしろ俺は手加減してたくらいだし、そもそも本気すら出してなかったよ俺は?」
二人の言葉に納得出来ないリクは少しだけ声を荒げて突っかかる。
しかしその反応は二人の嗜虐心をくすぐるだけである。
「なーに慌ててんだリク?その慌てよう、まさしく圧倒された証拠じゃねーかよ」
レイの言葉にアキもクスクスと笑う。
「そうそう。あの氷の龍が出てきた時なんて結構ビビってたし」
「あぁあ!?誰がビビってるってこのアホ共がッ!全然余裕ですー。実力の3%くらいしか出してないし!!」
「負け惜しみかリク。情けない。アタシは悲しいよ。アタシ達の里では稀代の天才と言われたお前がまさかあんな醜態を晒すなんて…」
「そーだぜ。俺も悲しい」
「こ、こいつら…」
ひくひくと頬を動かしながらリクは拳を握る。
今すぐ殴りかかりたい衝動に駆られるリクだが、流石に二体一ではボコボコにされるのは分かっているので、自重する。
「あ、ところでお前らちょっと聞きたい事があるんだが」
ふとある事を思い出し、一気に怒りが霧散したリクは、さっきまで形相はどこへやら。至って普通の顔で二人に尋ねた。
「毎日夜にティアナとスバルの訓練を見てるんだけどお前らの参加するか?するよな、というかしろ」
「いきなり何だお前。アタシはそんな暇じゃない。今夜はこの前口説いた妻子持ちの男と一発かます予定があ―――」
「キャンセルしろそんなもん」
「待て待て待て。俺だってこ―――」
「キャンセルしろそんなもん。という事でお前らの予定は無くなった。なので今から訓練しに向かう。黙ってついてこい」
明らかな暴論を振りかざし二人の予定を消した…というか強制的に無くしたリクは、そのまま二人を連れてスバルとティアナの部屋に向かった。
* * *
二人の部屋の前に着いた三人。
「おいおい。マジで今日するのかよ?俺マジで怠いからパスしたいんだけどー?」
この場に来てもなお文句を言うレイ。
アキは既に諦めたのか、それともやる気になったのか、黙って付いてきている。この辺りは彼女らしいといえば彼女らしい。
「お前は今日働いてないだろ。それにアキを見ろ。既にやる気じゃねえか」
「こいつはやる気つーか“殺る気”だろーが!訓練と称してあの子達ボコボコにするつもりだぞ!」
「うっせえなクソ金髪。とりあえずリク、あいつら呼んだらどうだ?」
「それもそうだな」
リクは部屋のチャイムを鳴らし二人が出てくるまで待つ。
『あ、はいはーい。ティア、誰か来たよー?』
『あ、それ多分キャロよ。今晩ちょっと用事があったから部屋に呼んだのよ』
『そうなんだ。な
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