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ヘタリア大帝国
TURN98 サイボーグ外相その二
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「もっとうちの祖国さんやドイツさんみたいにちゃんとしてな」
「しないと駄目かな」
「それをやったらイタリアさんじゃないけれどな」
「あれっ、じゃあそれでいいのかな」
「何かイタリアさんってそうだからいいんだよ」
 そのシェスタを忘れず能天気なイタリアだからだというのだ。
「どうかって思うけれどそのスタンス変えないでくれよ」
「何かわからないけれどわかったよ」
 イタリアは田中に応える。
「シェスタ忘れないよ」
「ああ、そうしてくれよ」
 何だかんだでイタリアを好きな田中だった、そうした話もしながら。
 枢軸軍は侵攻を一時中断してそのうえでソビエト軍と対峙した、ソビエト軍を率いるのは今回もジューコフだった。
 そのジューコフにロシア兄妹が声をかけてきた。
「今度は負けたくないね」
「満洲を攻め取りましょう」
「はい、必ず」
 ジューコフも二人に応える。
「さもなければ再び書記長に怒られます」
「カテーリンさん厳しいからね」
 ロシアから見てもである。
「失敗したらお仕置きを言って来るから」
「ではまた立たされるのですか?」
「そいうなりますか?」
 ソビエト軍の将兵達はロシアの今の言葉に泣きそうな顔になる。
「それとも腕立て伏せ百回とか」
「そういうのですか?」
「ううん、それか晩御飯抜きかね」
 カテーリンはいつもそういう罰を人民に課す。
「まあそういうのかな」
「うわ、晩御飯抜きですか」
「それは嫌ですね」
「だから書記長を怒らせたくなかったらね」
「はい、勝ちましょう」
「絶対に」
 彼等も必死だった、カテーリンは厳しいのだ。
 見れば後方には今回はゲーペと彼女が率いる秘密警察の艦隊があった、彼等の存在が尚更彼等を恐れさせていた。
「あの長官お手柔らかに」
「後ろから精神注入棒とかないですよね」
「それ昔の日本軍ですから」
「我が軍ではないですよね」
「安心してくれ、ただの援軍だ」
 ゲーペもこのことは保障する。
「同志諸君が命令なしに後退なぞする筈がないからな」
「はい、こっちもお仕置きが怖いですから」
「そこの同志、本音を言うな」
 ゲーペはぴしゃりと告げる。
「さもなければ外で一時間立ってもらう」
「申し訳ありません」
「今回の作戦の指揮官は同志ジューコフ元帥だ」
 このことは変わらないというのだ。
「ジューコフ元帥の命令には従うのだ」
「わかっています、そのことは」
「我等も共有主義者です」
 カテーリンと同じくだというのだ。
「同志達と共に戦います」
「憎むべき資産主義者、君主主義者達と」
「そうだ、この満洲を何としても奪還する」
 ゲーペは言う。
「新兵器も来たしな」
「それでだが」
 ジューコフがそのゲーペに問う。

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