序章 出会い
第1話 旅立ち
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ウ村の人達も、誰一人知らない。
シ「母さん!いきなりブレスレット外すなよっ!」
母「とにかく、無闇にこのブレスレットは外しちゃダメだからね。」
シ「無闇に外してるのは母さんじゃないかっ!」
母「これを外す時は、“トップを目指す”為に、『十二支』の動物と戦う時と、信頼出来る仲間の前にいる時だけだよ。」
シ「それは生まれてから何億回も聞いたよ。」
ため息混じりに言うと―――――
ボワワワワワァン。
また白い煙が俺を包み込む。煙が晴れると、俺は元の姿に戻っていた。しばらくすると、勝手に戻るんだ。だが、そのタイミングが一切一貫してないから曖昧で困るんだよなぁ・・・
俺はブレスレットを左手首に着け直す。そしてドアに手を掛けると、
シ「んじゃ、“任務”を果たす為に、行って来るぜ。」
母「必ず・・・必ず戻って来るんだよォ!」
母さんの顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。
・・・やっぱり、寂しいんだな。俺は後ろを振り返らずに手だけを振ると、
シ「行って来まーーーすっ!」
家を・・・いや、リンドウ村から勢いよく飛び出した。
俺は“トップを目指す”という“任務”を果たす為、自分の故郷を旅立った。この旅が、俺をこんなにも強くしてくれるなんて、この時はまだ思ってもみなかった―――――。
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