外伝
ONEPIECE
1話 オレンジと人魚
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東の海、赤い土の大陸と偉大なる航路で区分される4つの海の中でも最弱と言われており、賞金首の平均賞金額も300万ベリー程度であり、凶悪な賞金首がいない故に、平和の象徴ともされている。
この海に1つの小さな帆船が浮いていた。
その帆船には、オレンジの髪を日に照らし、その健康的な肌をした長く細い足を船底に投げ出し、寝転ぶ少女がいた。
◆◇◆
<東の海 匠ノ島・近海 帆船>
わたしは、ナミ、かつて戦災孤児で、1歳の時に当時海兵だったベルメールさんに拾われ、後の義姉となるノジコと一緒にベルメールさんの子供になった。
それからは、ベルメールさんの故郷であるココヤシ村に住み、3人一緒に暮らしていた。
かっこいいベルメールさんと、お節介焼きのノジコそれに優しい村の人達に囲まれながら、いつしかわたしは、自主的に航海術を学び、いつか自分の目で見た世界地図を作ることを夢見ていた。
でも、わたしが10歳の時、わたしの優しい日常は、魚人一味を率いてココヤシ村に襲来した海賊アーロンによって、破壊された。
そして、あいつらのせいで、わたしとノジコの目の前でベルメールさんは殺された、
その後、わたしは無理やりアーロン一味に加えられ、測量士として海図を描かされることになった。
かつて、暖かな笑顔で満ちていたココヤシ村は、今では誰もが下を向いて生きている。
そんな皆をみるのが、寂しくて悲しくて、ただ海賊が憎くてしかたなかった、でもアーロンはグランドラインで残忍の限りを尽くした本物の海賊だ、戦っても死ぬだけだ、わたしは、もう皆が血を流すところなんて見たくなかった。
ココヤシ村は、海賊に希望を奪われた。
でも、わたしにはまだ希望がある、それはアーロンとした契約。
『ココヤシ村を1億ベリーで買い取る』
その日から、わたしは、アーロンと取り決めを交わした1億ベリーを集めるため、この東の海で海賊をしている、たとえ皆から村の敵の手先になったと白い目を向けられても、ココヤシ村を買い取る資金集めの為「海賊専門の泥棒」を始めた。
わたしは、目を開け、海風に吹かれる真っ白の帆を見上げて思う、
海賊専門の泥棒として活動を始めてもう8年の時がたった、でも・・・・
わたしは口に走った痛みで自分が唇を噛んでいる事に気がついた。
わたしは、上半身を起して船底に座り、目的の島があるであろう方角を見つめる。
『匠ノ島』
その島には、文字通り一人の職人が住んでいる、『童具の九十九』4400万ベリーの賞金首、海賊だ。
あのネズミ、汚職海軍から買い取った報告書を見直す。
彼、九十九 秋人(つくも あきと)は6年前に唐突にその姿を現す。
当時、西の海で演習中の砲艦
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