第7話 再来のスケ番長!? 男は喧嘩に全力を尽くす者也
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れたのは人里離れた平地だった。其処には特に障害物などもなく広さも中々なのでダイバンチョウやクレナイバンチョウで喧嘩をしてもさほど問題はなく行えた。
正に絶好の喧嘩場所とも言えたのだ。
そして、その場所で、今ダイバンチョウとクレナイバンチョウが壮絶なバトルを行っていた。
ダイバンチョウの鉄拳が、クレナイバンチョウの蹴りが、それぞれ轟音を上げて地響きを響きたてる。
「うおおぉぉぉ!」
「はああぁぁぁ!」
番も茜も怒号を張り上げて互いに激しい乱打戦を繰り広げていた。前回の戦いとは打って変わり互いに互角の戦いを繰り広げていた。
「ちっ、流石はダイバンチョウと呼ばれるだけあるねぇ。パンチの一発一発がまるで砲弾みたいに響くじゃないのさ!」
「へっ、そう言うてめぇの蹴りだってやばいぜ! まるで刃物だなこりゃ」
互いが互いを認め、賞賛しあう。もし、番と茜の二人が同じ性であったなら、きっと良き友人となれたであろう。だが、今は敵同士、そしてその間には決して誰も入れないのだ。
「拳だけじゃ退屈だねぇ、お次はこんなのはどうだい!」
一旦跳躍し、ダイバンチョウから距離を開くクレナイバンチョウ。すると、両腰から何かを取り出した。丁度手に納まるサイズの円形状のそれであった。まるでヨーヨーを彷彿とさせるそれをクレナイバンチョウはダイバンチョウ目掛けてなげつけてきたのだ。
投げつけられたそれは電磁波の様な物でつながれており、それをクレナイバンチョウは意のままに操っているのだ。
「あたいの得意武器、その名も超電磁スピナーだよ! これで切り刻んでやろうじゃないのさ!」
「お前がそれで来るなら俺はこれで行くぜ! ロケットゲタ!」
迎え撃つかの様にダイバンチョウが足に履いていた下駄を交互に蹴り放った。ヨーヨーとゲタが互いにぶつかり合い衝撃音を奏でて地面に落下する。互いに相殺しあったのだ。
「今度はこっちから行くぜ! メンチビーム!」
今度は打って変わってダイバンチョウが先手を切って来た。ダイバンチョウの両目から高出力のビームが発射されたのだ。
「それを使えるのはあんただけじゃないんだよ! メンチビーム!」
それと全く同じビームをクレナイバンチョウも放ってきた。互いのビームが中央でぶつかり合い、プラズマ光を放つ。同じ威力に同じ出力な為にこのまま放ち続けていても埒があかない。そう判断した両者は互いにビームを放つのを止めた。
「そろそろ決着と行くかぁ? 木戸茜ぇぇ!」
「上等だよ! 今度こそ本気でど付き合おうじゃないのさぁ、轟番っっ!」
互いに渾身の一撃を放つ為に力を最大まで溜める。そして、両者が共に大空へと舞い上がって行った。
「これで決まりだ! 東京タワーキック!」
「今度もあたいが勝つよ! 紅蓮鳳凰脚!」
茜に敬意を称してなの
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