第7話 再来のスケ番長!? 男は喧嘩に全力を尽くす者也
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それが彼女には腹が立つ原因でもあったのだ。
「姉御〜、何時まであんな腰抜けの事考えてるんですかぃ?」
「ばっきゃろぉい! あいつはなぁ。このあたいを相手にして手を抜いてたんだぞ! 喧嘩で手を抜かれるって事は即ち、あたいを過小評価してるって事じゃねぇか! マジで腹が立つんだよぉ!」
拳を握り締めて茜は憤りを見せた。その憤っている姿に配下のスケ番達は皆して震え挙げる始末だったりする。
「あたいは諦めないからねぇ。轟番、絶対にあんたとは何時か白黒はっきりつけてやる!」
青く広がる空に向かい、茜は堅く誓った。近い内に轟番、並びにダイバンチョウと決着をつける。
そう胸に誓ったのであった。
***
時は変わり、今日は週の初めである月曜日。当然学生達は皆学校へ向い授業に勤しむのが普通だったりする。そして、その中にあの轟番の姿もあった。
「あ〜、だりぃ」
この間の復興作業の疲れがまだ残ってはいるが、学業をおろそかには出来ない。番は眠い体を引きずって学校にやってきたのであった。
「どうした? 轟番。今日は週の初めの日だ。もっとシャキッとしろシャキッと!」
そんな番に向かい校門に居た峰守が口五月蝿く声を掛けてきた。
はっきり言って今の番には心底面倒な相手でもある。
「るっせぇなぁ。今日は別に遅刻もしてねぇから関わるんじゃねぇよ。ちゃんと生徒手帳も持って来てるんだしよぉ!」
「そうはいかん! 生徒達の誰もが週の初めと言う事でギラギラ輝いていると言うのに、その中で貴様だけが怠惰のオーラを出しているではないか! これは学校生活に大きな悪影響を及ぼす危険性がある。早急に対処する事こそ我等風紀委員の務めでもあるんだ!」
相変わらずの堅物っぷりであった。そんな峰に大層呆れながらも番は面倒臭そうに頭を掻き毟る。
「わぁったわぁったよ。ちゃんとシャキッとしますよ。シャキッとね」
「宜しい。だが、居眠りなどするなよ! 常に僕が監視しているからな」
「うっ! 厄介な奴に目をつけられたもんだぜ」
実は番と守は同じクラスだったりする。その為、しょっちゅう番が居眠りしていたり早弁していたりすると注意してくるのだ。はっきり言って番にとってははた迷惑な存在に他ならない。
「おっはよう! お二人さん。相変わらず仲良いねぇ〜」
そうこうしている二人に向かい声を掛けてきた美智。因みに言うと美智も同じクラスだったりする。
番や守とは違い美智のテンションは三割増しで高かったりする。
それなりに美智のファンは多かったりするのだが、美智自身がかなり鈍感な所があり、ファンの存在に全く気付いていなかったりする。
「ったく、朝から喧しい奴だなぁ美智」
「喧しいのが私だもん! 番だって私が居なくて寂しかったんじゃ
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