ファントムMk2
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「よっしゃー!」
「ジュピターは壊れたぞー!」
「はっはーっ!ナツをなめんなよ!」
ジュピターがナツによって破壊された事により、ギルドメンバーは歓喜の声を上げる。
「これで恐れるものはなくなった!敵を殲滅しろォォ!」
クロスの指示にメンバーは勢いづき、幽兵を倒していく。
一方、こちらはナツと兎兎丸。
「もうお前の魔法は見切ったぞ」
「たぞ」
「くっ・・・」
ガラガラ・・・とジュピターのラクリマ、壁や天井の瓦礫が崩れ落ちる。
が、その時、突如ファントムのギルドが揺れ始めた。
「何だ?」
「ま、まさか、アレをやる気か!?ここは水平維持の機能が無い部屋なんだぞ!」
「水平!?ぬぉっ」
その変化は、外から見えていた。
「え!?」
「た、立ち上がった!?」
「今度は一体何を・・・」
ヒルダはセルリヒュールから砲撃を放ちながらファントムギルドに目を向ける。
するとファントムギルドは、徐々に変形していった。
「お・・・おい・・・」
「何なの、アレ・・・」
スバルとサルディアが震える声で呟いた。
「うあああっ!」
水平維持機能の無い部屋にいたナツは転がっていく。
ゴン、とハッピーに小さい瓦礫が当たり、ポテッと気絶する。
「ハッピー!・・・おぷ」
ナツは慌ててハッピーの方を向くが、自分は揺れているせいで酔ってしまう。
「終わったな・・・これぞ我がギルドの最強兵器・・・」
兎兎丸も若干震えながら笑みを浮かべた。
「超魔導巨人ファントムMk2」
「な、何だよ、アレ・・・冗談だろ・・・?」
「巨人・・・」
これにはさすがのクロスも驚きを隠せない。
他のメンバーも驚きで絶句し、ロキが小さく呟いた。
ギルドの中にいるルーシィに変身したミラも驚く。
すると、巨人は足を上げ、ギルドに向かって歩いてきた。
「向かってきたぞ!」
「まさかギルドを踏み潰すつもりなの!?」
「そ、そんなの・・・私の魔法でも防ぎきれないぞ!」
「狼狽えるな!落ち着くんだ、お前達!」
狼狽えるスバル、サルディア、ヒルダにライアーが喝を飛ばす。
それに続くように、クロスも声を張り上げた。
「そうだ!今は目の前の敵に集中しろ!あの巨人はドラグニルが必ず止めてくれるはずだ!」
「だ、だけどさぁ、クロス君・・・」
「確かナツって、乗り物・・・」
「あ」
サルディアがおずおずと口を開き、スバルが困ったように呟き、クロスはナツの最大の弱点を思い出す。
「・・・全く」
ティアは呆れたように肩を竦め、呟いた。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ