ファントムMk2
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いるんだ」
そう呟くと、再び戦場に戻って行こうとする。
が、何を思ったのかミラがギルドを飛び出し、戦場に出てきた。
「ミラジェーン!」
クロスがぎょっとしたように呟く。
「ミラちゃん!」
「バカ!ここは危ねぇって!」
「早く戻れ!」
変身魔法を敵に悟られないように小声で戻るよう促すサルディア、スバル、ライアー。
そんな3人の制止を振り切り、ミラは両手を広げて叫んだ。
「あなた達の狙いは私でしょ!今すぐギルドへの攻撃を止めて!」
奴等の狙いはルーシィ。
そのルーシィが戦場に出てくれば相手は攻撃する事を躊躇う・・・上手くいけば中止してくれるだろう、というのがミラの考えだ。
しかし・・・
『消えろ。ニセモノめ』
ファントムから返ってきた答えはミラが予想もしなかった答えだった。
『はじめから解っていたんですよ、そこにルーシィがいない事は。狙われてると知っている人間を前線に置いておく訳がない・・・とね』
「くそっ・・・」
全てを見透かしていたジョゼの言葉にクロスは悔しげに呟き、ミラは己の無力さに涙した。
一方、ファントムギルドのとある部屋では。
「ぬおおおおっ!漢エルフマン!妖精の尻尾はこの命にかえても守ってみせるゥ!」
「うおおおおっ!面白れぇが絶対ルーシィは渡さねぇー!渡さねぇぞー!」
叫びながらエルフマンとアルカが走っていた。
「それにしても何て部屋じゃい!」
「壁中に天使像があるぞ!」
カッカッカッカッとエルフマンの下駄の音が響く。
その時、2人の背後の地面がもこもこっと山を作った。
「む」
「ん?」
その山から、ぬぽんっと『大地のソル』が姿を現す。
「やあ」
「大丈夫だ。ストラウスもイレイザーも戦える・・・」
涙を流すミラを励ますように、クロスが呟いた。
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