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Element Magic Trinity
ファントムMk2
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その魔法陣を見たヒルダが口を開いた。

「この魔法陣は煉獄砕破(アビスブレイク)・・・!?禁忌魔法の1つじゃないか!」
「だとしたら、このサイズはマズイぞ!」
「えぇ・・・カルディア大聖堂辺りまで、暗黒の波動で消滅するわね」

ヒルダの言葉にライアーが慌て、ティアは驚愕の色を滲ませながら冷静に呟く。
それを聞いたハッピーは大急ぎでファントムギルドへと戻って行った。

「大変だー!ギルドが巨人になって魔法を唱えてるんだ!」
「ウソつけ!」
「ウソなんかつくかーーー!」
「とりあえずナツは黙って!ハッピー、その魔法って何なの!?」

ルーが無理やりナツを黙らせる。

「カルディア大聖堂まで消えちゃう魔法だって!」
「街の半分じゃねぇか!」
「そんな魔法有り得ねーだろ!」
「いあ・・・禁忌魔法ならあり得ると思うぞ!」

ハッピーの説明を聞いた5人は顔を見合わせ・・・

「止めるぞーーーー!」
「手分けしてこの動くギルドの動力源を探すんだ!」
「うおおおおっ!面白くなってきたァァァッ!」
「次から次へと飛んでもねぇ事をしてからにィ!」
「ファントムのバカーーーーー!」

巨人を止める為に手分けして動力源を探し始めたのだった。







一方、外ではクロスがが戦いながら、ミラと魔法陣について話していた。

「ミラジェーン・・・あの魔法が発動するまでどれくらいだ?」
「10分・・・ってとこかしら・・・」
「10分、か・・・長いようで短いな」

ふぅ、と溜息をつき、剣を振るう。

「何とかして動力源を壊せないかな」
「中にいる奴等も同じ事を考えているはずだ」
「ナツ以外にもいるの?」
「あぁ・・・フルバスターとシュトラスキー、それからイレイザーとストラウスがいる」

それを聞いたミラは目を見開いた。

「エルフマンとアルカ!?何で!?」

クロスは剣を地面に突き刺し結界を張ってから、ミラに目を向けた。
この結界の中に入ろうとしたら稲妻が身体に直撃する仕組みだ。

「何でという事もないだろう・・・あの2人だって」
「無理よ!」

クロスの言葉を遮り、ミラが叫ぶ。

「エルフマンは戦えないの!クロスだって知ってるでしょ!」
「戦えるだろう?支部に乗り込んだ時は活躍したと聞いたが」

クロスの言葉にミラは俯き、口を開く。

「アルカは戦えるけど・・・兵隊相手ならともかく、向こうの幹部との戦闘となったら・・・今の2人じゃ・・・」

それに対しクロスは小さく溜息をつき、剣を抜いた。
一振りし、小さく呟く。

「ミラジェーン・・・『あんな事』があって、君もストラウスもイレイザーも深く傷ついたけどな、あの2人はあの2人で前に進もうと努力して
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