暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
42話:フルボッコだどん!!
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人の影がブレて、その丁度真ん中で二人がぶつかり合った。


















暴走前の防衛プログラムの周りを取り囲むように準備を進める九人。
そのうち、シャマルは自身の本領である回復魔法でなのはとフェイトの傷を癒したり、アルフとユーノ、ザフィーラのサポート役三人が話し合ったり。

そうこうしている内に、海面から黒い柱が何本も立ち上がる。

「……始まる…」
「“夜天の魔道書”を、呪われた闇の書と呼ばせたプログラム…」


―――“闇の書の”…“闇”


はやてがそう呟くとほぼ同時に、半球状の膜が破れ、“闇の書の闇”がその姿を現す。
いくつもの生物が混じり合い、海面に立つ生物は、六本足と六枚の黒い羽根を持ち、禍々しい口とその上部に女性の上半身が乗っかった、ギリシャ神話のスキュラを連想させるものだった。

「チェーンバインド!」
「ストラグルバインド!」

すかさずアルフとユーノが手をかざし、魔法陣を展開。そこから出た鎖と綱は、“闇の書の闇”の周囲にある触手に絡まり、切断する。

「縛れ、鋼の軛!」

雄叫びと共にザフィーラもベルカ式の魔法陣を展開し、自身の魔力光の鞭が残りの触手を両断する。

「■■■■■■■■ーーー!!」

それに伴ってか、“闇の書の闇”が奇声を発する。女性の歌声のように高い声だが、本体がアレでは何も感じられない。

「ちゃんと合わせろよ!高町なのは!」
「っ…ヴィータちゃんもね!」

そこへ魔力を高めていくヴィータとなのは。
ヴィータに始めてちゃんと名前を呼ばれた事に驚きと嬉しさを感じるなのはだが、すぐに気持ちを切り替える。

「“鉄槌の騎士”ヴィータと、“鉄の伯爵”グラーフアイゼン!」
〈 Gigantform 〉

ヴィータは自身の相棒、グラーフアイゼンを掲げ、高々と宣言する。カートリッジを二発使用し、グラーフアイゼンはその姿を変える。
丸みを帯びていたハンマー部分が外れ、入れ替わる形で巨大な角柱状のものに変形する。

グラーフアイゼンのフルドライブ、“ギガントフォルム”だ。

「轟、天…爆砕!ギガント、シュラークッ!!」

変形時一度引かれたアイゼンを再び振り上げると、その大きさは質量保存の法則を完全に無視するかのように巨大になっていき、そのサイズはかの“仮面ライダーJ”が持ちそうな程のサイズへと変わる。
それを目一杯振り下ろし、“闇の書の闇”へとぶつける。一枚目のバリアに防がれるが、ヴィータの一撃は、それすらも粉砕した。

「高町なのはと、レイジングハート・エクセリオン!行きます!」

前に倣ってか、なのはも自身と相棒の名を宣言し、魔法陣を展開する。

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