暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
42話:フルボッコだどん!!
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さすがに怒りの声を上げてしまう。
[おぉっと、そう怒るなよ。何、少し考えればすぐ出る答えだ。なのは、例えばお前が図書館で、車いすに乗るはやてが本棚の前にいるのを見かけたとしよう]
「え…あ、うん…」
「おい士、いい加減に」
[いいから聞いてろ。はやては本棚の高い場所にある本を取ろうとしてる。友達を見捨てられないお前だったら、どうする?]
「勿論、私が取ってはやてちゃんに渡して上げるの!」
念話の主がなのはに問いかけると、なのははすぐに答えを口にする。
その側では、「友達、か…」と呟きながら、はやてが嬉しそうに微笑んでいた。
[だったらもうわかるよな。上にはアースラ、このままアルカンシェルを撃てば海鳴にも被害が出る。だが撃てば蒸発させる事が可能。と来れば…?]
そこまで聞いたなのはは、こちらに目線を向けて来たフェイトとはやてと目を合わせる。
「「「そうだ!!」」」
[お、答えが出たな。三人揃えば文殊の知恵、ってやつかな?]
「うん、ありがとう士君!」
なのはは喜び全開で念話の主にお礼を言い、今度はクロノに向き合う。
「クロノ君!アルカンシェルって、何処でも撃てるの!?」
「何処でもって…例えば?」
「今、アースラのいる場所…」
そこで三人はそれぞれ指や杖を上に指す。
「「「宇宙空間で!!」」」
海にドーム状に存在する黒い塊。それを海岸の少し手前の道路で見る、すずかとアリサ。
「アリサちゃん、ここまで来るの、危なくないかな?」
「確かにそうかもしれないけど、あのボロボロだった士が戦ってるかもしれないのよ!?なんかもう…じっとしてられなくて…」
とまぁ、動機はどうであれ、二人は原作よりも近い場所まで来ていた。
「…?アリサちゃん、あれ…」
「どうしたの、すずか?」
そのとき、何かに気づいたすずかがある場所を指差す。
アリサもその指が指す場所を見てみると、そこには一つの人影があった。大体成人男性程の体格をしているそれは、真っすぐ海の方を見つめていた。
「―――……フフ、フハハハハ…」
人がいる。その事に疑問を覚えながら見ていると、人影は手を顔に当てて静かに笑い出した。
「アレが闇の書の防衛プログラム……すばらしい!アレがあれば、世界を無に還せる…新たな世界を作り出せる!」
人影は笑いながら独り言のようにしゃべる。目の前の光景が愉快なのか、次第にその笑い声は大きくなっていく。
「さぁ…破壊しろ…この世界の、全てを…!」
「―――だ〜っ!やっぱ冬の海は冷たすぎる…死ぬかと思った…!」
そこへ突如新たな声が聞こえてくる。その声は笑う男の数メートル横の
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