暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
42話:フルボッコだどん!!
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も、アレの暴走が本格化してきたら、被害はそれより遥かに大きくなる」
「暴走が始まると、触れたものを浸食していって、無限に広がっていくから……」

ユーノの説明からすれば、最悪の場合惑星規模の被害になりかねない、ということだ。

『は〜い皆!暴走臨界点まで、後15分切ったよ!会議の結論は、お早めに!』

さらに急かすようにエイミィの通信が届く。皆も頭をひねるが、中々案が出て来ない。


―――そんな時だ。


[何難しい事考えてんだよ、そんだけ頭数いるんだからもうちょい頭捻れねぇのかよ]


その場にいる全員に念話が届き、全員が目を丸くする。だがすぐにその言葉の主を知って喜ぶ者がいれば、その言葉の意味を理解し憤怒する者も出てくる。

「士k「誰だ貴様!我らにそのような口を聞いて、何様のつもりだ!」」
[え?俺様、的な?]
「何だと貴様ぁぁぁ!!」
[まぁ一旦落ち着けよシグナム。今のはネタで言っただけだ]
「っ、貴様何故私の名を…!?」

なのはの声を遮る程、怒りを爆発させるシグナムだったが、自分の事を知っているとわかると、一気に冷静さを取り戻していく。

「……士、そこまで言うんだったら何か案があるんだろうな?なかったら後で君を凍結させるぞ」
「「「「「士(君)…?」」」」」
[お〜恐い恐い。そんなことされたら流石の俺もジ・エンドだぜボーイ]
「誰がボーイだ、誰が」

しびれを切らしたクロノが口を開く。その途中で出て来たある固有名詞にはやて+ヴォルケンズが反応。いつも無口なザフィーラも小さく声を漏らしていた。

[そこの困ってる八神家ファミリーに簡単に説明するとだな……俺、ディケイド]
「「「「「っ!?」」」」」
[てな訳で俺の案だが…]
「ちょい待ち!なんで士君がディケイドって名乗るの!?」
「ディケイド、貴様今何処にいる!ここにも顔を出さないとは、どういうことだ!?」

確かに簡単に説明されたが、その説明は逆に疑問が色々増やしてしまった。

[まぁ落ち着けよお二人さん、こっちの話を聞いて―――うわっぷ、冷たっ!]

叫んでくる二人をなだめようとする声に、変な感想が伴ってくる。さすがにこれは九人全員が疑問符を頭の上に浮べた。

「士、今どこなの?冷たい、ってまさかとは思うけど…」
「う、海の中とか言うんじゃないだろうな」
[ば、バァロー!んなこたぁどうでもいいんだよ!]

色々とキャラが壊れ始めている念話の主は、一拍置いて再び口を開いた。

[ていうかクロノ、もう少し頭柔らかくしたらどうだ?さてはお前、なぞなぞとか苦手だろ]
「そんな事はどうでもいい!!もったいつけずに、さっさと教えろ!!」

ここにきてさらにもったいぶる念話の主。いつも冷静なクロノも
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