暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第五五幕 「サムライガールの恋路の行方?」
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ら行っているんです。プロの動きですよ、正直』
『はぁー・・・凄いですね。すでに国内外からフリーである彼女への契約交渉の申し出が後を絶たず、NYタイムズでも1面記事を飾っているとのことです!IS界に現れた超新星は果たしてこれからどんな活躍を見せてくれるのでしょうか!』

正に飛ぶ鳥を落とす勢い、一夏・箒・ラウラという割と注目度の高い3人の説明もそこそこに佐藤さんが思いっきりメインの内容と化していた。それもそのはず。試合の流れを握り、締めの一撃まで綺麗に持って行った上に性能で劣る機体を使いながらドイツの最新型ISに無傷で勝ったのだ。甲子園のエース投手も目じゃないグローバルな大快挙である。

代表候補生でないがゆえにまだ無所属の佐藤さんはIS企業からすれば金の卵を産む鶏そのもの。商業契約の暁には佐藤さんファングッズが全国、いや全世界に出回ることだろう。・・・本人は嫌がりそうだが。

ついでに付け加えるなら、そもそも「日本人女性」と「黒髪」の二つの要素だけでも初代ブリュンヒルデこと千冬を連想させる傾向にある海外では日本人女性への人気がかつてないほど高まっているため余計に注目を浴びたのだろう。

『・・・さて、次は皆さんお待ちかね!何と世界記録を塗り替えたあの二人について徹底解説いたします!!』

「あ、今度はユウ君と凰さんだ。私たちの同級生が次々に凄い事になってるね・・・」
「佐藤さん達の言った迂闊な一言が流行語大賞になりそう」
「そして篠ノ之さんに逃げられる私達であった。まる」

元々佐藤さんのせいでここまで聞かれる羽目になったのだからたまにはダシに使ってもいいだろうと判断した箒は、皆の目線がニュースにいった瞬間速攻で逃げだしていた。試合時と遜色ない踏込の速さとたゆまぬ鍛錬の成果の無駄遣いと言わざるを得ない。

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