暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第五五幕 「サムライガールの恋路の行方?」
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でのところで木刀を躱してしまうが、今日という今日はもう容赦しない。

「訂正しろ!私だって女なんだぞ!?それを言うに事欠いて野良犬だと!?」
「分かった分かりました!!篠ノ之さんは立派な可愛い女の子です!!」
「か、かわ・・・う、うるさーーーい!!」
「褒めたのに何で!?」

突然可愛いなどと普段では全く言われない言葉を投げかけられた結果、今度は別の意味で顔を真っ赤にした箒はさらに激しく木刀を振り回した。なまじ武人としては先輩を尊敬しているだけに、そんな相手からの「かわいい」の4文字を色んな意味で素直に受け入れられなかった箒であった。



 = = =



「初心ですな〜?」
「青春ですな〜?」
「ツンデレですな〜?」
「うるさい!ニヤニヤするな!た、唯でさえ恥ずかしいのにそんな事を言うなら・・・もう話さんっ!」

両手で火が噴きそうなほど赤くなった顔を押さえる箒。指の隙間から湯気が漏れている。オーバーヒートも時間の問題だろう。それでも3人のニヤニヤは止まらない。何せここは男子禁制のIS学園、乙女の大好物である恋バナはローヤルゼリーよりも貴重で甘美なのだ。
とはいえ少し弄りすぎたかな?と思った襲撃者の一人、相川さんがちょっと話を逸らす。

「それで、結局あの蹴りはその真琴先輩直伝なの?」
「うう・・・そうだ。ちょっと無理を言って転校前に教えてもらって・・・む?あのテレビに映っているのは佐藤さんではないか?」
「え?・・・ホントだ、佐藤さんだ!」
「さっき箒さんが負けた試合だねー」
「コラ!そんな言い方しないの!」

皆の目線の先にはビーム兵器をスイスイ避ける佐藤さんの姿が映っていた。ビームもレーザーも一度発射されれば実弾など比べ物にならない速度で飛ぶ。故にそれらを避けるには発射されるより前に射線を離れなければならない。それを公式試合で全弾回避してみせたというのは代表候補生レベルの戦いでもそうできる事ではない。彗星のごとく現れた鬼才に解説者もかなり興奮気味だ。

『第2世代のラファール・リヴァイブとはいえその性能は確かに安定しています。故にその性能を十全に発揮できるかが操縦者の腕の見せ所になりますが・・・ここを見てください』
『これは・・・顔が相手の方を向いていないのに発砲していますね』
『はい。これ、ISのハイパーセンサーがあれば確かに相手に顔を向けずに敵の動きを把握位出来るんですが・・・普通人体でそんな動きは出来ない訳ですよ。正面を見ながら相手の動きを把握して、目標に顔を向けずに銃だけ向けて撃つ。そんなこと初心者や経験の少ない操縦者は頭がこんがらがって出来ません。何せ人体はそんな動きをすることを前提としてませんからね・・・見てくださいこの旋回の正確さ。確認、射撃、機動をバラバラに考えなが
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