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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百話:船上で過ごす夜
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うになりたいんだけど、その辺上手くこなすにはやっぱり踏んだ場数が足りないし。
ヘンリーはともかくピエールを頼るのに何も問題は無いし、いる以上はヘンリーだって同じように頼っても、まあいいのか?
いやいや、やっぱりそれは
「ドーラ。難しく考えなくていいから。俺が守りたいから、俺はお前を守る。お前がどう思っても、そこは関係無い」
「……ドーラ様。意に沿わぬのであれば」
「大丈夫、わかった!お願いします!」
ちょ、バッドエンド!
バッドエンドは、いかんよ!
可能な範囲で、できる限りみんな幸せに!
偽善でもいい、ギリギリまで粘って頑張る!
私は、諦めない!!
なんてこともありつつ夕食を済ませ。
本来は一般客には使わせないというお風呂を、船長さんのご厚意によりお借りします。
「お客さんが少ないからって、特別に使わせてくれるなんて!内緒でって言われたけど、良かったのかな?私たちだけ」
例によって例の如く、仲間全員に付き添われながらお風呂に向かいます。
「……いいって言うんだから、いいんだろ。……あのスケベオヤジ」
「え?なんか言った?」
なんかボソッと付け足してた気がするが、聞こえなかった。
「いや、なんでもない。問題無いから、気にするな」
「左様。問題は全て排除し終えておりますゆえ、ドーラ様は何もお気になさりませぬよう」
「そう。でも昨日は修道院だったから、お風呂入れなかったし。船で入れると思ってなかったから、嬉しいなー!いい人だよね、船長さん!」
「……そうだな」
「そうにござりますな。もうそう呼んでも、差し支え無いでしょう」
「後でまた、お礼言ってこよっかなー?寝る前に」
「やめろ」
「不要にござります」
「そう?……そうだよね、迷惑だよね、遅い時間に来られても。なら、明日」
「だからやめろ」
「礼ならば、拙者らが存分に済ませておりますゆえ。この上ドーラ様が向かわれても、
却
(
かえ
)
って恐縮するばかりでありましょう。不要にござります」
なんかちょいちょい、気になる表現があった気がするが。
そんなことより、お風呂、お風呂!
「そっか!ありがとね、みんな!じゃあ、行ってくるね!」
「待て。先に中を確かめる」
「そうにござりますな。この期に及んで妙な真似はせぬとは思いますが、念には念を入れねば」
「……確かめる?」
「……よし、問題無いな。ドーラ、いいぞ」
「ドーラ様、ごゆっくり」
「……ありがとう?……行ってくる」
盗撮とか、そんなことが可能な技術は無かったと思うけれども。
なんだかわからないが、問題無いならまあいいか。
少しは休んで回復したけど、やっぱりまだ疲れてるし。
早く入って、早く寝よう。
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