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パンデミック
第二十三話「覚醒兵」
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身長は180前後はあるだろうか……かなりガタイがいい。
そして、その身体を覆う装甲のようなミリタリーアーマー。

ガスマスクの人物が、ゆっくりと二人の方に顔を向ける。
身体を動かすと、キリキリとゼンマイに近い音が鳴った。

『ここにいるのは、お前らだけか?』

ガスマスク越しに聞こえた、無機質な声。しかし、機械ではない。間違いなく人間の声。
ソレンスはその問いかけに、首を縦に振るだけだった。


『あとは我々に任せろ』


その言葉を合図に、同じような装備の"チーム"が姿を見せた。















ーーー【エクスカリバー本部・研究室】


薄暗い研究室の中で、モニターを真剣な表情で眺める人物が一人。


「覚醒兵が動き出したみたいね……」


技術開発担当主任のアリアは、自身の研究成果である"覚醒兵"の様子をじっと見ている。
彼女は、ヴェールマンに何度も"覚醒兵"の研究を全否定され続けた。

しかし、この作戦で役に立てば、少しは考えを改めてくれるだろう。





「さあ……行きなさい………私の"研究成果"」


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