第二章 [ 神 鳴 ]
二十話 闇の邂逅
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いた。残ったのは200メートルを超す巨大なクレーターだけ。
その光景を見て僕に抱えられていたルーミアは言葉を失っていた。
暴食の能力はあらゆる物を飲み込む事。威力は凄まじいけど幾つか欠点がある。
1つ、黒球は発生させた場所から動かせない。
2つ、使用時間を過ぎないと消せない。
3つ、威力を上げると使用時間が短くなる。
4つ、物凄く力を使う。
使い所を見極めないといけない為、さっきみたいに挑発してこちらに誘き寄せる戦法が一番効率がいい。
ただ僕の剣は自分自身には影響しないがルーミアは別なので力を注いだ瞬間に脇に抱えて離脱していた。
「…いつまで触ってるのよ、いい加減離しなさい!」
抱えられている事が気に入らないらしいルーミアがそんな抗議してくる。
「ん?あぁついでだからこのまま村まで運んであげるよ」
僕はルーミアを抱えたまま村に帰る事にした。その道中ずっとルーミアの猛抗議が続いたのは言うまでも無い。
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村に近ずくと入り口付近に人影が見えた。近づいてみるとにとりだった。もしかしてずっと待っていたんだろうか。
「お帰り七枷様。ってルーミア酷い怪我じゃないのさ!すぐ手当てしなきゃ!」
「大丈夫よこれ位。それよりにとり、あんた何余計な事してくれてるのよ!」
「余計な事?何?」
ルーミアに言われた事が理解できないのかにとりは小首を傾げた。
「こいつに私を助けるように頼んだ事よ!いい迷惑だわ!」
「なっ!心配してお願いしたのに何て言い草だよ!」
「誰も頼んでないでしょう!」
「何だと!」
僕の目の前で痴話喧嘩?を続ける二人。あっそうだ今の内に治療道具を持ってきておこう。僕は二人をおいて村長の所に向かった。
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驚いた事に戻ってきたら二人の口論がまだ続いていた。やれやれ。
「いい加減にしなよ。ほらルーミアこっちに来て」
僕がそう言うとルーミアは警戒する様に僕から距離を取る。
「何をするつもり?」
「怪我の治療だよ。妖怪だって深い傷は治りが遅いでしょ?」
「嫌よ、誰があんたなんかに」
ひどいなー、これは相当嫌われてるなー。
「じゃぁにとりお願い。ルーミア選択肢は二つだよ、にとりか僕か」
ルーミアはこれ以上問答するのが億劫だったのか素直ににとりの治療を受け始めた。治療を受けながら僕に話しかけてくる。
「さっさと交換条件を言いなさいよ」
「交換条件?何したの?」
事情を知らないにとりがルーミアに
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