第二章 [ 神 鳴 ]
二十話 闇の邂逅
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ャヒャヒャ!」
困ったな、どうしようか。う〜ん、あぁそうだ。
「借りを作るのが嫌ならさ、取引しない?」 「オデガダオス!」
「取引…ですって?」 「止めは私が刺すわ」
「そっ、僕が君を助けるのは決定事項だから後で僕のお願いを一つ聞いてよ。そうすれば貸し借り無しでしょ」 「ふざけんなてめー!いい所だけ持ってこーってのか!」
僕の提案にルーミアはしばし逡巡する。そして、
「…分かったわ。その話受けてあげる」 「そうだぜ!止めは俺が!」
「うん、取引成立だね」 「待てお前等、その前に…」
「「「「 いい加減こっち見ろやーーーーー!!!!! 」」」」」
僕がルーミアと話している時に後ろで騒いでいた妖怪達が一斉に叫んだ。
「ごめんごめん。こっちの話は終わったからできれば最初からしてくれる?」
「するかボケナス!なめやがって!」
謝罪したのに更に怒りを見せる。何故だろう。
「まぁいい、どっちみちテメーはルーミアと一緒にここでくたばるんだからな!」
そう言うと妖怪達は下卑た笑みを浮かべる。
ルーミア程じゃないけどそれでもそこそこの妖怪達だ。数も多い、さてどうしようかな。…しょうがないアレを使うか。ここなら問題もおきないと思うし。
「随分と大口を叩くね。ルーミア一人仕留められないくせに」
僕はそうやって妖怪達を挑発する。
「ああ!なんだと!「ふざけた事「ぶっ殺す「後悔させて「ヒャハハハ「オ、オデ…
予想通り怒りを露にする妖怪達。
「死ねやーー!神狩!!」
妖怪の一人がそう叫び光弾を放つ。まるでそれが合図だったかの様に他の妖怪達も光弾を放つ。視界を埋め尽くす程の密度を持った弾幕が僕とルーミアに迫る。
僕はそれを眺めつつ言霊を呟く。
「暴食」
僕の手に現れたのは刀身が白銀に輝く長さ六十センチ程刃幅が七センチの片刃で湾曲した片手刀、青龍刀。その青龍刀の切っ先を光弾の群れに向ける。
するとその切っ先の前に20センチ程の黒い球体が発生した。その瞬間、怒涛の如く押し寄せていた弾幕が凄まじい勢いでその球体にすべて飲み込まれていった。
それを見た僕以外の全員が唖然とし動きを止める。
「ちょっと卑怯な方法だけどごめんね」
僕は剣に更に力を注ぎ込むと同時に球体が肥大化し5メートルを超えた。すると球体に向かって風が流れ始める。そして突如その風の威力が爆発的に跳ね上がる。
森の木々や地面が引き剥がされ球体に飲み込まれていく。その勢いは更に強くなり遂に妖怪達をも飲み込み始めた。絶叫や雄叫びさえも逃さず球体は貪り続ける。
そして数分後、僕の手の中で暴食が砕けるまで蹂躙は続
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