第二章 [ 神 鳴 ]
二十話 闇の邂逅
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ルーミア!」
「往生際が悪いんだよ!テメー!」
「ヒャハハハハ!」
口々に罵詈雑言を吐きながらルーミアを追い詰める。自分より格下とはいえあまりに数が多すぎた。突破口を探すルーミアに再び光弾の雨が襲い掛かる。
(躱しきれない!)
ルーミアは闇をドーム状に展開し光弾の雨を防ぐ。しかしそれは悪手だった。突如何かがそのドームを砕きルーミアを吹き飛ばす。
「ガハッ!」
軽く20メートル程吹き飛ばされ木々を薙ぎ倒しながら地面に転がる。ルーミアが揺らぐ視界に捉えたのは恐ろしく太い両腕をもつ猿の様な妖怪だった。
「オ、オデノイチゲキ…ムテキ!」
「よーし良くやった!ははっ!終わりだルーミア!」
そう言うと人型をした男妖怪は手に持っていた槍の様な物をルーミアに投げつけた。躱そうにも先ほどのダメージで身動きが出来ない。
(…ここまでか)
そう思い覚悟を決める。しかし動けないルーミアを貫こうとしていた槍は上空から飛んできた光弾よってに砕かれた。
「なっ!だ、誰だ!邪魔した奴は!」
必殺の機会を奪われた男妖怪は上を見上げながら怒声を上げた。
「ごめんね、お取り込み中に失礼するよ」
そう言ってルーミアの前に降り立ったのは忘れもしないあの男だった。
「神狩!?」
□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
勘任せに飛んでいたらルーミアを見つける事ができた。さっすが僕。僕にかかればどんなものもすぐに見つける事ができる。
なーんてね、あれだけ派手に戦闘していれば見つけるのは簡単だっただけ。もっとも到着した時は危機一髪の状況だったけど。
上空から見た所、妖怪は30位。この戦力差でよく戦えたねあの子。とりあえずあの子の所に行こうか。
「ごめんね、お取り込み中に失礼するよ」
そんな風に声を掛けルーミアを庇う様に妖怪達と対峙する。
「神狩!?」
すると後ろから怒気の篭った声が聞こえてくる。やっぱり恨まれてるんだろうか。
「やぁルーミア久しぶり元気にしてた――――なーんてね。危ないとこだったね、にとりに感謝しなよ」
「にとりですって?あの子が何か言ったの?」
ルーミアはふらつきながら立ち上がり僕に問い返してきた。
「君を助けてやってくれ、って」 「どうして此処に神狩が!!」
「あの子余計な事を。大きなお世話よ、あんたに助けられる位なら死んだ方がマシよ」 「いや、寧ろこれは好機だ!」
「そこまで言う?そんなに僕の事嫌い?」 「そうねここで私達が神狩を倒せば……」
「ええその通りよ。だからあんたに借りは作らない!」 「ウヒャヒ
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