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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0430話
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が、龍宮にその腕を取られる。

「重度の急性魔素中毒の症状に似ているな。闇の魔法か。……このままでは正真正銘人では無くなるぞ?」
「だろうな。ネギ、これまでにも何度か言ってきたがここがいわゆる分水嶺って奴だ」

 普通に闇の魔法を使っているだけでも侵食は進むというのに、ネギの場合は両腕で術式兵装を使用しているのだ。確かに俺が使っていたような普通の闇の魔法に比べれば術式兵装の威力や自由度はかなり上だろうが、それは同時に闇の魔法の侵食率が高くなる事も意味している。倍……いや、その程度では済まないな。俺が闇の魔法を習得したのが修学旅行前で暴走を引き起こしたのが魔法世界に来てからだという事を考えると、恐らく二乗倍程度は進行が早いのだろう。

「でも、この状態で僕が闇の魔法を使わないと戦力が……」

 それもまた事実。俺達一行の中でネギはかなりの割合を占めている戦力でもあるのだ。そのネギが最大戦力でもある闇の魔法を使わない……否、使えないというのは極端な戦力ダウンになる。

「それに、父さんや母さん。紅き翼。これは僕の問題でもあるんだ。当事者でもある僕がアクセル君や皆に任せてただ見てるだけなんて真似は出来ないよ」
「……はぁ」

 今まで黙って俺とネギの話を聞いていた長谷川が溜息を吐きながら俺へと視線を向ける。

「諦めろ、アクセル。こうなったネギ先生は止まらねーぞ。……テオドラ皇女の魔法球を設置しておいたのは幸運だったな」
「しょうがない、か。確かにネギが戦えない事で戦力が足りないというのは困るし、両親に関係するのをネギ抜きでってのも気が引けると言えば引けるしな。だが、いいか? お前が戦闘に参加をするのはその闇の魔法の侵食をどうにか出来たらという条件付きだぞ」
「……うん。何とかしてみせるよ」
「長谷川、確か闇の魔法を習得する為の巻物はお前が預かってたな?」
「ん? あぁ、なるほど。どうせ侵食を何とかしないといけないんなら、確かにあの巻物に宿ってるエヴァンジェリンに指導して貰った方がいいかもな。……けど、お前じゃ駄目なのか? エヴァンジェリンは確かに闇の魔法を教える事が出来るだろうから今回の件では文句無く適任者だろうが、それを言うなら実際に闇の魔法の暴走を乗り越えたお前の方が適任者じゃねーのか?」
「ちょっと違うな」

 一筋の期待を込めた目で俺へと視線を向けている長谷川へと首を振る。その表情が落胆に染まるのを見ながら説明を続ける。

「俺の場合は闇の魔法の侵食、暴走。それらを乗り越えたんだ。それに対してネギは闇の魔法の侵食を押さえないといけない」
「どう違うんだよ?」
「あー、そうだな。簡単に言えばネギが目指しているのは人のまま闇の魔法を使い続けるという方法だ。で、俺がやった方法というのは闇の魔法の暴走を受け入
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