空白期編
おかーさんだし
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そして私たちはなのはが先に行った、おにぃの病室につく。
ここに、おにぃがいる。
私は病室の扉を開ける。
「なのは、まだいる?」
もしかしたら入れ違いになったかもしれないので、一応言ってから入る。
すると・・・。
「ほんと、ごめんね陽龍くん。ありがと」
「いやいや、お礼言われるほどじゃねぇって・・・って、あれ?なんかいっぱいいる」
おにぃがベッドに横になりながらなのはと談笑していた。
・・・え?
「え、ちょ、なんで起きてんの!?」
つい声を大にして言ったのはしょうがないはず。
「なんでもなにも、起きたもんは起きたんだからしょうがねぇだろ」
それはそのとおりなんだろうけど!でもおかしくない!?
「ほら陽龍くん、こっちが正しい反応だって。私間違ってなかったの」
「えー、単純にみんなおかしいだけじゃね?」
「おかしいのはどう考えたっておにぃだよッ!!」
なにやらおにぃはこんなにも簡単に起きた挙句、私たちがおかしいとまで言いやがった。
・・・一発殴ってもいいよね?
「いや美愛、一応病人。状態聞いただろーが」
慎吾に怒られたから中断。ちっ。
「ま、起きてくれたならよかったよ。おとーさんとおかーさんには会った?」
「いや、まだ見てないけど。一緒じゃないのか?」
「シャマルとなにか話してるみたい。ま、そのうちに来るかな」
私はそう言っておにぃのベッドに近づく。
すると今朝みたおにぃと今のおにぃの違いを見つけてしまう。
「おにぃ、リボンは?」
一年生の頃になのはからもらったリボンがなかったのだ。
「んー?ああ、なんか切れたらしい。ついでに髪も少し」
おにぃはそう言って顔を少し動かし、私たちに髪の毛が見えるようにする。
いつもポニーテールにしていた髪は微妙に切れ、とても不自然な状態のまま下ろされていた。
「流石にコレは不自然だし、今度バッサリ切るか。邪魔だし、ウザイし」
「反対!・・・だけど、まあ不自然だからいっか」
私はおにぃの髪を切るのにいつもだったら反対するが、やっぱり一部だけ切れている状態は不自然なのでゆるす。
「というか今のオレってどういう状態だよ。痛てぇし動かねぇし」
「なのは、言ってないの?」
「あ、あははー忘れてたの」
さすがは天然。
とか思っているとまた病室のドアが開く。
「あ、母さんとシャマル」
ちゃっかりおとーさんが抜かれてた。
「あら、もう起きたのね、陽龍」
なにげに驚かないおかーさんに逆に驚く私。
「ほら、こっちが正しいってやっぱり」
「いや、人数的に正しいのはこっちでしょ。おかーさんは・・・おかーさんだし」
それ以外に説明の使用がないし。
でもほんと
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