激熱の戦い
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と、ギルドメンバー達はそれに応える様に『オオオオオオオオッ!』と高らかに雄叫びを上げたのだった。
次のジュピターまで、あと9分。
一方、こちらはジュピターの砲台から繋がる一室。
ここではナツとエレメント4の『大火の兎兎丸』の戦いが始まろうとしていた。
「どけ!俺はその大砲ぶっ壊すんだ!」
「あのラクリマを壊せば、ジュピターは撃てないはずだよ」
兎兎丸の後ろには巨大なラクリマが1つ。
「そうは・・・させない・・・と言ったろ?」
「時間がねぇんだ!モタモタ喋ってんじゃねぇ!うらああっ!」
兎兎丸の喋り方にイラつきながら、ナツは左拳に炎を纏って兎兎丸に向かっていく、が。
「おっ!?」
「ナツ!」
「おおおお!?」
なぜかその拳は兎兎丸ではなくナツを殴り、ナツの身体はゴロゴロと床を転がっていった。
すぐさま起き上がり、自分の左手をグーパーと閉じたり開いたりしてみる。
「いってぇ・・・またかよ、何だコレ・・・」
「ナツ!こんなの相手にしてる場合じゃないよ!早くジュピターを壊さなきゃ!」
ハッピーの意見が御尤もなのだが、そんなのがナツに通用する訳が無い。
「このヤロォ!」
「ナツってば!」
今度は右拳に炎を纏い、兎兎丸に向かっていった。
兎兎丸はカッと目を見開く、と。
「どぅおっ!」
右拳の炎がナツの全身を包み、そこに兎兎丸の膝蹴りが決まった。
ナツの身体がコーンに直撃する。
「私は火のエレメントを操りし兎兎丸・・・全ての炎は私によって制御される」
「何だとォ!?アルカと同じじゃねーか!」
「敵であろうと自然であろうと、全ての火は私のものだ!」
「俺の炎は俺のモンだ!」
「ナツ!そんな事はどうでもいいから、まずはコレ壊そうよ!」
ハッピーが慌てる。
「相性が悪かったね・・・火の魔導士君」
兎兎丸が笑みを浮かべて呟く。
すると、ジュピターのラクリマが動き始めた。
「ジュピターが動き出したー!」
ジュピター発射まであと5分。
「青い炎!」
兎兎丸の手から真っ青な炎が放たれる。
が、兎兎丸に炎が効かないのと同じように・・・
「んがっ!」
ナツにも炎は効かないのだ。
もしゃもしゃもしゃ・・・と凄い勢いで炎を喰っていく。
「うほっ、冷てぇ!こんな火は初めて食ったぞ!」
「なるほど・・・君が噂の炎の滅竜魔導士だったのか。相性の悪さはお互い様、という訳か」
「はァ?」
「お互いに炎が効かないのだからね」
「勝手に決めんなよ。まだくらってもねぇだろ」
「だから私に炎は当たらないのだよ」
それを聞いたナツは、何かを思い
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