暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
九十九話:あなたの人生を私に
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こっちにも都合というものが。

 でも置いてったらまた無茶やらかして今度こそ死にそうだし、一体どうしろと。やっぱり死んで欲しくはないし。


 すっかり涙も引っ込んで考え込む私に、またヘンリーが声をかけてきます。

「……ところで。いつまでこの体勢なんだ。俺は、別にいいが」

 この体勢って……はっ!

 甲板に二人で倒れ込んで私がヘンリーの上に乗ってて、完全に私がヘンリーを押し倒したような状態で。
 しかもまたいつの間にかヘンリーに抱き締められてるし、誤解を招くどころか堂々と何やってんだ的な。
 しかも、私は男装だし。

 そろそろと顔を上げて見回すと、遠巻きにしてチラ見ながらも、確実にこちらの様子を窺っている船員さんたちの姿が。
 完全に、顔を真っ赤にして。

「……とりあえず。船室に、入ろうか」
「そうするか」

 言いながら、体を起こすヘンリー。
 私を、抱き締めたままで。

「……とりあえず。放して」
「……」
「……放さないと、攻撃する」

 声を低くして警告したところで、ヘンリーが渋々手を離し。
 連れ立って、船室に向かいます。


 ……今回は、ひとまず!
 私の負けみたいだけど!

 でも、これで勝負が決まったわけじゃ無いから!

 負けないから!!
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