暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0429話
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で上がっていく。だが……

「威力をかなり減衰されてるな。何らかの障壁でも展開しているのか? あやか」
「はい!」

 俺の言葉に、あやかが鮮血の鞭を振るい9つの剣先に封じられていた『燃える天空』を全て解き放つ。そこに現れたのは、先程よりも多い『燃える天空』の9連続発動。そして円もまた極限まで炎を凝縮して放ち続けている。同時に茶々丸と龍宮から狙い澄まされたような銃弾が急所と思われる場所へと向かって放たれ、桜咲の斬撃も容赦無くその身を斬り裂いてく。
 あやかもまた、鮮血の鞭に封じられていた『燃える天空』を全て使い切った後は青の領域と美砂の歌により威力を増した風の魔法を放ち続けている。
 あの巨大召喚魔が張っていたシールドは徐々に削られていき、今では殆ど剥き出しの状態となって本体にダメージを蓄積していってはいるのだが、傷つく先から再生を繰り返している。
 そんな状態がどれ程続いたか。魔法を放っている身としては10分程にも感じるが、実際にはまだ数分といった所だろう。そして、障壁が削りきられた今が最大の勝機!

「愛、直撃」

 精神コマンドを使用し、残るSPの全てを次の魔法へと注ぎ込んでいく。まさに極限まで込められた俺のSPは数値にして300近くになるだろう。まさに俺の出せる最大の一撃。即ち……

『燃える天空』

 これまで放たれた『燃える天空』の全てを合わせたものの数倍、あるいは数十倍はあろうという巨大な灼熱地獄が巨大召喚魔を中心にして作りあげられ、再生する端から蒸発していきやがて再生も追いつかなくなり……巨大召喚魔はその存在全てを燃やし尽くされるのだった。

「ぐっ!」

 SPを急激に消費した影響か、巨大召喚魔の姿が燃え尽きたのを確認した俺は意識が闇へと飲み込まれていくのだった。
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