暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0429話
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 妙に納得したように頷く円と美砂に、何故か龍宮と桜咲の2人は唖然とした表情を俺へと向ける。……いや、俺を見られてもな。暴走中の事は余り覚えてないし。
 そんな風に思った時だった。巨大召喚魔が放った拳の一撃が龍樹へと命中したかと思うと、次の瞬間には拳の命中した場所から霞のように龍樹の身体が崩れていくのだった。それはまさにラカンの消えた時の状況と一緒だ。となると、恐らくあの巨大召喚魔はグランドマスターキーとやらの影響か何かを受けているのは確実だろう。

「ふぅ、さて。始めるぞ。美砂、千鶴」
「任せて」
「アクセル君を中心に半径1mに領域を指定。青の石よ、その力を示せ」

 美砂がセイレーンの瞳を握りしめながら戦意を鼓舞するような勇猛な歌を歌い、千鶴の虹色領域の腕輪によって俺を中心として青色のドーム状の領域が形成される。そして俺の側にはこの中で唯一魔法を使う予定の鮮血の鞭を構えたあやかの姿が。円もまた、純炎の涙をその四肢に展開して既に空中へと浮いている。龍宮と茶々丸は己のもつ狙撃銃で狙いを付け、桜咲が太刀を構える。

「……早乙女、聞こえているか?」
『はいはい、何?』
「通信をこの周辺にいる艦艇全てに流せるか?」
『当然出来るけど、どうするの?』
「俺達の攻撃で被害を受けないように一応忠告しておく。あぁ、映像はいらない。音声のみでいいぞ」
『えーっと……はい、OK。アクセル君の声をこの周辺全域に流せるよ』

 早乙女の声が響き、周囲が黙る中で俺は口を開く。

「この通信を聞いている者に告げる。これから俺達白き翼はあの巨大な召喚魔に攻撃するが、その範囲は広範囲に渡るだろう。故に告げる。命が惜しい者はこの飛行魚とあの巨大召喚魔から距離を取れ。巻き添えを食らってもこちらは責任を持てん。……以上だ。各艦の賢明な判断を期待する」
『通信終了っと。でも良かったの? 白き翼の名前を出して』
「何か名前があった方がハッタリを効かせやすいのは間違い無いからな。それにネギの事を知ってる奴なら、白き翼という単語で俺達がネギの関係者だというのを察してくれる筈だ。それに実際白き翼がこの飛行魚に乗っているし、この場にも桜咲がいるんだからあながち完全な嘘って訳じゃないしな」
「ちょっ、アクセルさん!?」

 桜咲の悲鳴を聞きながらもそれをスルーして魔力を集中していく。

「よし。……行くぞ! 俺に合わせろ!」

 宣言し、混沌精霊の能力の1つである焔ノ宴により無詠唱で魔法を発動させる。

『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』

 現れたのはまさに灼熱の業火が荒れ狂う地獄。千鶴の青の領域と美砂の歌により威力を増加させた『燃える天空』の6連続発動により、まさに周辺一帯の温度は数十度単位
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ