魔法先生ネギま!
0429話
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まで触手の攻撃をかいくぐって近付かないといけないから無理だろうな」
一撃必殺とも言える完全石化光線を使えないと知り多少残念そうな声が上がったが、それこそあの大量の触手を潜り抜けるというのは早乙女には無理だろうから諦めて貰うしかない。
俺が混沌精霊としての力を使って飛んで行くにしても、もしそれが失敗したらそれこそグレートパル様号が殆ど手も足も出ない状態で捕獲される可能性が高いしな。
「よし。……まずはあやか、鮮血の鞭を」
「はい、どうぞ」
あやかから受け取った鮮血の鞭の剣先9つ全てへと、俺が使える広域破壊魔法で最大の威力の誇る『燃える天空』を封じ込めていく。かなりのSPを消費したこの燃える天空9発があれば、それこそ普通の街くらいなら丸ごと焼き滅ぼす事も不可能ではないだろう。
その後は先程のように戦闘能力の無いメンバーや気絶したままのネギを再度長瀬の天狗之隠蓑へと収納して貰う。
同時に多少の休憩時間を取りSPが最大値まで回復するのを待ち……出撃の準備は完了する。
「アクセル君、準備OKよ!」
早乙女の声を聞き、貨物搬入口の扉を開くようにスイッチを入れる。同時に、空を飛びグレートパル様号の甲板へと着地する。
甲板には先程俺が指名したメンバーが勢揃いしており、それぞれの武器やアーティファクトを構えていた。
そして、搬入口が徐々に開いていき……グレートパル様号が大空へと進み出る。
その瞬間、まず目に入ったのはヘラス帝国の帝都守護聖獣である龍樹の姿だ。
「ちょっ、アレ何アレ! 龍!? 竜!? 樹!?」
いきなり目に入ってきたその光景に、円が半ばテンパってそう騒ぐ。そして……
「ちょっ、円、あっちあっち! ほら、例の巨大召喚魔もいる!」
美砂もまた同様に、フェイト達が召喚したと思われる触手の怪獣を見てそう騒ぐ。
「落ち着きなさい! アクセル君の従者として恥ずかしい姿を見せる事は私が許しません!」
そんな2人へとあやかの叱咤の声が掛けられた。
「あ、御免。でもさすがにいきなりあんなのを見せられたらさぁ」
「そうそう。あやかは良く平気だよね。っていうか、元々こっちの世界の住人だった桜咲さんや龍宮さんはともかく、千鶴も平常心のままってのはどうなのよ」
落ち着きを取り戻した2人に、龍宮、桜咲は苦笑を浮かべる。そして千鶴はこの場に及んでもニコニコとした笑みを浮かべていた。
「確かにちょっと驚いたけど、オスティアに向かってる時に見た精霊の群れや暴走したアクセル君を見た後だとさすがに驚かないわよ」
「……なるほど、そう言われれば確かにそうね」
「うんうん。正直あの時は本気で死ぬかと思ったし。あの時のアクセル君に比べたらどっちもどうという事も無い感じね」
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