暁 〜小説投稿サイト〜
ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-
8.???
真相解明…

[8]前話 [2]次話
[これで滅亡の話もした、第二次核戦争の話もした…
 まだ聞きたいことある?]
「最初に言ってた、もう言っていいんだな、ってどういう意味?
 誰かから命令でもされてたの」
[そんな事?
 うん、頼まれたの、お前らを作った人に]
『お父さんにあったのか?!』
[うん、25年前に、おそらくそっちに命令をした後だと思う
 お前らが異常に気づいて、地上の事に気づいていなかったら本当の事を伝えてくれってね]
「・・・」
[昔お世話になった先輩だからね、頼まれた事くらいちゃんと実行したかったんだ
 だからずっと待ってた]
「施設で起きていた異変はお前が起こしたのか?」
[うん、理由はいろいろあるけど全て俺が起こした
 見張りロボットは下に降りるのに邪魔だから
 観察ロボットを片付けたのはこっちの作ったロボットが作れないから
 エレベーターの電源を消したのは下のフロアに誘導するため
 あ、俺が適当に作った戦闘ロボットってしょぼかったでしょ?
 あそこでやられちゃ困るから弱くしたんだけど大丈夫だった?
 ちょっと遅かったから見にいこうかちょっと考えちゃったよ]
『戦闘の能力は普通に強かったと思うんだが…』
[あ、そう?
 ごめんね]
「で、逃げたのはここまで誘導するためか」
[そういうこと、さて
 もう聞くことないよね?]
「何でそんな平気そうにしてるの」
[平気じゃないよ、でももう25年も経つのか…
 それじゃ、もう用ないよね?
 出てって]

そういうと俺らを部屋から追い出し扉を閉めた

「・・・」
『これからどうする?』
「…さぁ?」
『滅亡した話って、たぶん事実だよ
 実際に管理施設も定時連絡も反応しないし、アーカイブシステムがなんで更新止まったかも考えると…』
「…、お父さん、死んじゃってたのか…」
『…』

壁に寄りかかりながら座る

「…悲しいけど、何にも出てこないな」
『何が?』
「涙が」

機械だから当たり前だが
この時改めて自分が、自分達ロボットは
修復、修理さえできれば、ずっと生きていける
だけど人間にはそういうことができない
何をやっても、絶対にいつか死ぬのだ
俺達よりも、早くに

「なんか、空しいなぁ…」

立ち上がって通路を進む
あとは帰って…、地上に出る?
一応確認はしておこう、と思った



後ろで何か破裂音がした
1、2回くらいだろうか

部屋の中にショットガンがあったのを覚えている


平気そうにしていたのは、そういうことか
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ