第二章
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うどかっと食いたいですよ、安くね」
「京都でそれは無理だね」
「ちぇっ」
「また何を話しているんだい?」
ここで事務所に三人目の男の声が聞こえてきた。
「おお、来たか」
「警部さんですか」
その三人目の声は警部の声を聞いてこう述べた。
「またどうして」
「詳しいことは本郷君にもう話してあるよ」
「左様ですか」
声は事務所の入口にやって来ていた。そして気配が事務所の中に入って来た。
「どうも」
「お邪魔しているよ」
若い男が入って来る。警部は彼に挨拶をした。
茶色の髪を中央で分けた若い男であった。顔は面長で細く切れ長の目をしている。紺色のスーツと青いカッター、そして群青が地の青とのストライブのネクタイを締めている。彼が役清明、この事務所にいるもう一人の探偵である。
「御久し振りですね」
「ああ、君も元気そうだね」
「本郷君、警部さんが来ていたのか」
「ええ、それで今依頼を受けていました」
「依頼」
それを聞いた役の顔が少し動いた。
「若しかするとそれは」
「ほう、君は察しがついたか」
「あの少女の首の事件ですね」
「そうだ。この前の寺でのな」
警部は役にこう語った。
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