暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN97 ソープ帝国その十
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「だからだ」
「今のところは大丈夫ですね」
「一月か二月はな」
 ソビエト軍の侵攻を食い止められるというのだ。
「前線外交を展開しておられる」
「それは有り難いです」
 秋山はこう宇垣に述べた。
「では我々が満州に戻るまでは」
「ソビエト軍の侵攻はない」
 まだ、だというのだ。
「暫くはな。しかしだ」
「二月が限度ですね」
「我等が満州に戻るまでだ」
 それ位しか敵の侵攻を止められないというのだ。
「だからだ」
「わかりました、それでは」
「軍が回復し次第な」
「はい」
 そうなればすぐにだった。
「満州に向かいます」
「そこで第八世代の艦艇に配備しなおす」
 東郷も言う。
「そしてだ」
「シベリアですね」
「あそこからはじまる」
 こう言うのだ。
「それからだ」
「目標はモスクワですね」
「まずはな」
 敵の首都、そこだというのだ。
「そこまで行こう」
「遠いたいな」
 インドはモスクワと聞いてこう言った。
「シベリアからは」
「確かに遠い」
 東郷もこのことは否定しない。
「ソビエトは広いからな」
「そうたいな」
「空間要塞ですね」
 小澤がこの言葉を出した。
「ソビエトは」
「空間要塞?」
「その広さがそのまま防衛になっているということです」
 こうインドに話す。
「広ければ距離を進み補給線が伸びますね」
「どうしてもそうなるたいな」
 インドにしても広く幾つもの星系を持っている、だから実感出来ることだった。
「そして広い場所を掌握しなければいけないから戦力も分散されるたい」
「そうなります、そしてそこで反撃を受けるので」
 それでだというのだ。
「空間、つまり距離もそのまま要塞となります」
「実はこれまでその距離を意識して戦ってきた」
 東郷も話す。
「太平洋でもインド方面でも中南米でもな」
「そういえば日本軍はいつも拠点や中継地を設けて攻めていたたいな」
 中帝国戦では満州、太平洋とインド洋ではマレー、ガメリカ戦ではハワイだ。アステカに攻め込む際もテキサスを足掛りにしている。
 今のソビエト戦も元との戦いでも満洲を拠点にしている、それでだった。
「つまりそれは、たいな」
「進撃は迅速にいかねばならないが」
 それと共にだというのだ。
「補給を忘れてはどうしようもないからな」
「だからたいな」
「いつも拠点、中継地を置いて戦ってきた」
 今もそうだというのだ。
「ソビエト戦でもそうする」
「中継地はチェリノブがいいわよ」 
 リディアが進言して来た。
「シベリア、ラーゲリっていってね」
「それからだな」
「そう、チェリノブまで進んで」
 そしてだというのだ。
「そこからウラル、ひいてはね」
「モスクワだな」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ