第七話 赤の王と妖精王
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〜学校屋上〜
俺は今貯水タンクの下で寝転んでいる
「んー、そろそろ何か始まる気がする」
前の世界で何度も感じた大きな事件の予感
この感覚がまた蘇って来たのだ
多分何か起きるということだろう
「だが……何と無く予想は付くな……ファルの奴…まだ敵討ち出来て無いんだな……クソッタレ?」
ビシリ…と下のコンクリートに罅が入ってしまった
「あいつが最期に伝えて来た記憶……なんなんだろうなあの黒い奴……」
俺の脳裏に浮かぶ黒い積層アバター
そいつは10枚ほどの黒い板を並べた様なアバターだった…それと、もう1人……独特の関西弁の紫系統のアバター…少なくとも俺の記憶には存在しない
「見つけたら絶対に潰す…ファルとフランの仇……俺の2人のこの世界に来て始めての親友の仇は絶対に討つ」
それと…フランを瞬間的に蘇らせたあのアビリティは……俺は戦った事が無いが恐らくはホワイト・コスモス…白の王だろうな
「ま、考えててもしゃーねえか。後は事が動くのを待つだけだ」
さーて、もう一眠りするかいね……
「ん?んんん?んんんんん?向かいの喫茶店に居るのは……可愛い妹分の【スカーレット】ちゃんじゃないか」
んっふっふ…愛でに行きましょうかね
校門が見える位置に座っている赤い髪の小学生。可愛らしい少女といった感じだ。そう……見た目は
「ちっ……まだ出て来ねえかシルバー・クロウ」
つんつん
「そろそろポイントが200いきそうなのによ」
つんつんつん
「だーっ!誰ださっきっからつんつんつんつん人の頬突っつきやがって?」
「俺だよん【スカーレット】」
「お、お兄ちゃん?」
「久しぶりだね、【シルバー】君を探してるんなら呼ぼうか?」
「ああ……何で先にそっちを思いつかなかったんだろう…」
「よーし、そうと決まればさっそくレッツゴー!」
俺は【スカーレット】を抱っこして店を出た
その時店員に変人を見る目で見られたが気にしない
そして丁度彼は校門を出て来たのだった
「おーい、有田君!」
「えっ?レイン先輩!それと……誰ですか?」
「なっ!こいつがシルバークロウ?嘘だよねお兄ちゃん?」
「な、何でその名前を……」
「嘘じゃ無いんだなこれが、こいつが正真正銘銀翼の鴉さ」
「マジか……」
【スカーレット】はガクッと肩を落とした
「さーて、それじゃあ何しに来たのか説明してもらおうか【スカーレット】」
「う、うん。とりあえ
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