暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
空白期編
陽龍
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よ!」
「聞いて来い!れっつごー!!」
「さー、いえっさー!」

そしてなのははさっきまでの暗い雰囲気をある程度なくし、病院の人に病室を聞きに行った。
・・・うん、今いいこと言ったよね?間違ったこと、言ってないよね?
なら、なんでだろう。
こんなにもみんなの視線が突き刺さっているのは。

「・・・あの、何かした?」

私はちょっと耐え切れなくなって聞いてみる。
すると代表かなにかで慎吾が口を開く。
なぜ慎吾?

「えっと、まずお前は美愛・・・だよな?実は陽龍とかアリサとかじゃなくて」
「いや、確かにおにぃと私は双子だから似てるけど、アリサが選択肢に出てきた理由がわからない!」
「いや、だってアリサって去年なのはに怒鳴ったことあったじゃん?あれに似てたし」

それを言うならひと月前のお前もだろ、とかツッコミたい。

「・・・とりあえず影薄慎吾爆発」
「なんでだよ!・・・でもまあ、これでやっといつもの雰囲気に戻ったの・・・か?」

慎吾はそう言って軽く周囲を見る。
そこにはいつものメンバーとその家族。
家族の方はまだなんとなく暗い気もするけど、メンバーが普段に近づいてきているからか、少し明るくなった気もする。

「そう、だね。じゃあみんなはこれからどうする?」
「私は・・・少しだけ陽龍を見て、それから帰ろっかな。リンディさん、クロノ、いい?」
「私は構わないわ。あと、お母さんね」

フェイトはリンディさんに言われ、少し顔を赤くする。
結局フェイトは戸籍上では一人だったが、最近になってフェイト・テスタロッサ・ハラオウンになった。
そのためリンディさんはお母さん、クロノがお兄ちゃんなのだが、まだ恥ずかしいのか呼べないらしい。

「ウチらはヴィータがどーしても会いたいいうから、会ってくかなぁ」

はやては隣に座ってまだ少し俯いているヴィータを見ながら言う。

「高町家はなのはを待たないとだから、もう少し残るのかな。じゃあこのままだと慎吾ぼっちだね」
「ぼっち言うな!別に俺はぼっちじゃねーよ!クリミナルいるし!」
「・・・そんなに友達いなかったんだね。ごめんね、慎吾。少し待ってればフェイトやなのはが来るだろうから待ってな?」
「その悲しみ、哀れみ、笑いの混じった顔やめろ!・・・まあ待つけど」

流石の私も涙・・・と笑いが少々。

「じゃあ、逝こうか」
「逝くなバカ!!」

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