空白期編
陽龍
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」
だから叫んじゃったぜ☆
俯いていた人は顔を上げ、暗い顔をしていた人はポカンとした顔をする。
「もう疲れた飽きたこのうっざいしんみりムード終了はいじゃあみんな好きなようにしていつまでもこんな場所に溜まってないで自分がしなきゃいけないことをしろ何もない奴はもう帰る!」
私は息継ぎなしですべて言い切った。
ちょっとスッキリ。
そして満足。
「え、いや、あの、美愛?ここ病院なんだけど?しかも陽龍重症なんだけど??」
「だからなんだ影薄慎吾!おにぃが重症?そんなことわかってるよ!わかってても、私たちには何もできないでしょ!だったら今自分がしなきゃいけないことをする!それだけ!」
私の言葉をしっかりと受け止められてないのか、誰も喋らない。
いや、受け止めてはいるけど、理解はしてないのかな?
「・・・あはは、うん、そうだね。美愛の言うとおりだ」
少しすると軽く笑いながらフェイトが言った。
「うん。いまわたしたちがここにいても、なにもできない。だから」
「陽龍の分まで、できることをしないとな」
アリシア、慎吾が言った。
私たちの言葉を聞いて大人たちもしっかりと現状を理解し、そして少しだけどいつもの雰囲気に戻る。
でも、一人だけ例外がいた。
なのはだった。
「私にはそうやって受け入れることなんでできない・・・!だって陽龍くんは私のせいでこんなことに・・・!私は無傷なのに、陽龍くんだけ!こんなことになるんなら、助けて欲しくなかった!私が怪我をすれば・・・ッ!」
瞬間。周囲にパァンという音がとってもよく響き渡った。
「巫山戯ないで!なのは、流石にそれは酷いよ!そうやって事実から目をそらして「助けて欲しくなかった」「私が怪我をすればよかった」?おにぃが身体を張ってまで助けてくれたのに、よくそんなことが言えるね!意味わかんない!普通なのはが言わなきゃいけないのはそんなことじゃないでしょ!?「助けてくれてありがとう」って、言うはずでしょ!?なのになんでそんな言葉が出てくるの!そんなの、私たちの知ってるなのはじゃないッ!」
「でも・・・!」
「でもじゃない、この馬鹿なのは!おにぃが・・・おにぃが助けてくれたのに、どうして素直に喜べないの!?なのはは「ありがとう」が言えないような人だったの?違うでしょ!?」
「・・・ごめん、なさい」
「ねえ、なにがごめんなの?誰に対して謝ってるの?そもそもなんでなのはは今謝ったの?人の話聞いてた?今なのはは誰に、何を言わなきゃいけないの?」
「陽龍くんに、助けてくれてありがとうって」
「わかったのならよし!じゃあなのはは今すぐ病室行ってこい!おにぃが起きてても、起きてなくてもとりあえず謝る!おーけー?」
「おっけー、なの!って、病室しらない
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