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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
九十六話:救国の英雄
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にも、後でお話を伺いたいのですが。お待たせすることになってしまいますが、先にこちらの話を済ませても良いでしょうか。後のことがあるもので」
「勿論です。私たちのことはお気になさらず、ごゆっくりお話ししてきてください」
「私も、構いません。それなら少し、教会の方とお話ししてきたいのですが。宜しいでしょうか?」
「勿論です。それなら、案内を」
「それなら。城内の構造はわかっていますから、私がご案内します。お城の方は、今はお忙しいでしょうから」
「……そうですね。それでは、ドーラさん。お手数ですが、よろしくお願いします。では母上、兄上。参りましょう」

 にこやかに答えた私にやや赤くなりながらも微笑み返して、デールくんが太后様とヘンリーを伴って執務室を出て行きます。
 ヘンリーはなんかこちらを気にしながらも、行かないわけにはいかない話なので。普通に、着いて行きます。

 立ち去る王族のみなさんを、スラリンの回復をしながら笑顔で見送ります。


 ……ゆっくりしてきてね!とは言ったけど、待ってるとは言ってませんがね!

 さて。

 逃げるか。
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