15分
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」
この事態を引き起こしたのは自分だ。
その罪悪感から、自ら敵に下ろうかと考えた、その時・・・。
「仲間を売るくらいなら、死んだ方がマシだっ!」
「アンタ達みたいな愚者にルーシィを渡して助かったって、私は全く嬉しくないわ!」
「ルーシィは絶対に渡さないっ!大切な大切な・・・僕達の仲間なんだ!」
「俺達の答えは何があっても変わらねぇっ!お前等をぶっ潰してやる!」
上からエルザ、ティア、ルー、ナツが声を張り上げる。
それに呼応するようにギルドメンバーが雄叫びを上げた。
ルーシィの目から涙があふれる。
『ほう・・・ならば更に特大のジュピターをくらわせてやる!装填までの15分!恐怖の中で足掻け!』
その言葉に逆上したジョゼが叫ぶ。
またジュピターを撃つ、という言葉にギルドメンバーは騒然とする。
「何!?」
「ジュピター・・・」
「また・・・撃つのか・・・!?」
騒然とするメンバー。
それと同時に・・・。
「くっ・・・」
「エルザ!」
エルザが気を失った。
「くそっ・・・!」
「スカーレットでさえ1発防ぐのがやっとだというのに・・・!」
ライアーが呟き、ふとティアに視線を向ける。
「ティア・・・」
「何よ」
「お前、大丈夫なのか?」
そう。
ティアは立っていた。
腕や足、頬などに怪我を負ってはいるが、いつも通り立っている。
「ギリギリ、ってところね・・・さっき魔力を使いすぎたし、ダメージもあるけど・・・まだ戦う力はあるわ」
「そうか・・・無茶はするなよ」
「当然」
ティアはいつもの鋭い目でファントムをギルドを見つめる。
・・・と、そこからゾロゾロと大量に黒い兵が姿を現す。
「な・・・兵が出やがった!」
「バカな!ジュピターを撃つんじゃねぇのかよ」
「容赦ねぇ・・・」
驚愕するメンバー。
と、そこにジョゼの声が響く。
『地獄を見ろ、妖精の尻尾。貴様等に残された選択肢は2つだけだ。我が兵に殺されるか、ジュピターで死ぬかだ』
「なっ!?仲間ごとジュピターで殺す気なのか!?」
「ハッタリだよっ!撃つはずない!」
ジョゼの言葉にヒルダは驚愕し、サルディアがハッタリだと主張する。
が、そんな彼女の横にいたスバルが否定した。
「いあ、撃つな。あれはジョゼの魔法『幽兵』。人間じゃねぇんだ」
「うむ・・・つまり相手は命無き兵士。失っても創り出せるという事か・・・」
「ジュピターを何とかしないとね・・・」
スバルの説明にライアーとカナが呟くと、ナツが口を開いた。
「俺がぶっ壊してくる!」
「ナツ」
「15分だろ?やってやる」
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