暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
15分
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その鎧でも無茶だよ!」

ヒルダ、クロス、ルーが叫ぶ。
が、エルザはその場を退かない。

「ふせろォオ!」
「エルザ!」
「ナツ!ここはエルザを信じるしかねぇんだ!」
「うぁ・・・」

エルザに駆け寄ろうとしたナツをグレイが止め、ルーシィが呟く。



そしてついに、ジュピターが直撃した。


ナツが叫び、グレイが押さえつけ、ルーとルーシィが頭を抱えて自分の身を守り、エルフマンとアルカがミラを守り、他のメンバーも自分の身を守る。

「ぐああああっ!」
「きゃあああっ!」

大海怒号(アクエリアスレイヴ)によって多少威力が落ちているとはいえ、その威力は半端なモノではない。
エルザだけではなく、一瞬の事で冷静になれなかったティアにもその衝撃が及ぶ。
バキバキバキ・・・と音を立てて金剛の鎧が砕け始め・・・2人の身体は吹き飛んだ。
ボロボロになった2人が倒れるが、ギルドは何とか守られる。

「すげぇ・・・アレを止めちまった・・・」
「た、助かった・・・さすがだぜ・・・」
「け、けどよォ・・・」

そう。
ギルドは無事なものの、今現在のメンバーで1番戦力になるであろうエルザとティアは傷だらけで起きることも出来ないような状態なのだ。

「エルザーーーー!」
「ティアーーーー!」
「姉さん!」
「エルザちゃん!」
「しっかりしろ!」

そんな2人にナツ、ルー、クロス、サルディア、グレイが駆け寄る。

「ルー!」
「うん!」

アルカの指示でルーは両手に魔力を集中させる。

「悠久なる空よ・・・癒しの風を運べ・・・大空治癒(アリエスヒール)!」

ルーの両手から淡い光が零れ、2人を包んでいく。
・・・が、途中でその光が消えた。

「ルー!?」
「ダメだ・・・僕の力じゃ応急処置がようやく出来る程度・・・」
「くそっ!」
「姉さん・・・体を水に変え忘れたのか・・・?」
「一瞬の事だったからな。ティアも思考が追いつかなかったのだろう・・・」

クロスが悔しそうに顔を歪める。

『マカロフ・・・そしてエルザとティアも戦闘不能』

すると、ファントムのギルドからジョゼの声が聞こえた。
どうやら拡声器を使っているらしい。

『もう貴様等に凱歌はあがらねぇ。ルーシィ・ハートフィリアを渡せ、今すぐだ』

そう言われて『はいどうぞ』と差し出す訳が無い。
口々にメンバーは叫ぶ。

「ふざけんな!」
「仲間を敵に差し出すギルドがどこにある!」
「ルーシィは仲間なんだ!」
「そーだそーだ!」
「帰れ!」
「ルーシィは渡さねぇ!」
『渡せ』

ジョゼは尚も言い続ける。
ギルドメンバー達の言葉を聞いて、ルーシィは頭を抱えた。

「あたし・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ