暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0428話
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!」

 円の声に搬入口から外へと視線を向けると、確かにそこでは速度を一切落とさずにこちらへと突っ込んでくるグレートパル様号の姿があった。そしてその理由もまた、グレートパル様号の背後を見ればすぐに分かる。何しろあの黒い触手に追われているのだから、確かに速度を落とすような真似は出来ないだろう。何しろそんな事をすれば触手に巻き付かれて雲の中へと引きずり込まれたオスティア駐留艦隊の二の舞なのだから。あの距離だと数分程度でここに突っ込んでくるといった所か。

「しょうがない、グレートパル様号は俺が何とか受け止める。円、あやか、小太郎。お前等は遠距離攻撃で触手の先端だけでいいから何とかしてくれ」
「わ、私が!? ……うん、分かった。やってみる」
「分かりましたわ、私にお任せ下さい」
「はっ、アクセルに頼られるとは思いもしなかったわ。俺に任せとけ」
「他の連中は千鶴の守護領域に……いや、長瀬の天狗之隠蓑の中に入った方が安心だな。その上で長瀬は一応避難していてくれ」
「むっ、出来れば拙者もそちらを手伝いたかったのでござるが……皆の安全には代えられないでござるな」

 長瀬が無念そうにしながらも頷き、戦闘能力の無い者達をその天狗之隠蓑へと収納していく。そんな中、1人の人物が前へと進み出る。

「……さて、アクセル。遠距離を攻撃するというのなら私を忘れて貰っては困るんだがな」
「龍宮!? お前、何でここに……現実世界に残ってたんじゃなかったのか?」
「学園長に雇われて高畑先生と一緒にこっちに来てたのさ。だからその姿のアクセルもTVできちんと見てるよ。大会でも大分稼がせて貰ったしな」
「……まぁ、その辺に関してはいいとして。ならお前も攻撃組に入ってくれ。それと千鶴は悪いが不測の事態に備えて守護領域の展開を」
「ええ、任せて頂戴」

 そう頷いた千鶴だったが、その声に天狗之隠蓑に入ろうとしていた夏美が勢いよく振り向く。

「ちょっ、ちづ姉!? 幾ら何でもこんな所に残るのは危険すぎるよ!」
「あらあら、でも小太郎君もこっちに残るのよ?」
「小太郎君は小太郎君なんだから問題無いけど、ちづ姉は小太郎君とは違うでしょ!?」
「……何か俺、微妙な扱いやな」

 夏美の声を聞きつつ落ち込む小太郎だったが、当の夏美はそんな事に気が付かずに千鶴との会話を続けていた。

「でもね、夏美ちゃん。私がいればいざという時に皆が安全なのも事実なのよ」
「それは……でも……」
「ほらほら、私はアクセル君がいるから大丈夫よ。もう時間は無いから急いで」
「……分かった……絶対に危ない真似をしないでね!」

 最後にそう叫び、天狗之隠蓑の中へと入っていく。

「……あれってどう見ても死亡フラグじゃないか? しかも村上じゃなくて私達の」

 
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