奮闘記
第三次忍界大戦
4話 忍者巫女トモエ!?U
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<土の国 国境付近・岩落としの滝>
荒い息をつく九十九の横には、まるで匠が作成した人形の様に、美しくしかし人形にはない妖艶さを滲ませた一人の美女が、その身を横たえていた。
九十九は、暫くその美女を見つめていたが、やがて懐から木の根の様な物を取り出し、地面に埋めた。
すると、ゴゴゴ、という音が鳴り響き地下に続く入口が姿を現した。
美女、トモエを抱えた九十九は地下に続く入口にその姿を消した。
◆◇◆
<土の国 国境付近・岩落としの滝地下>
土が固められた暗い部屋に一人の美女が白いシーツがひかれたベットに横たわっていた。
彼女の凛とした面影と紅白の忍装束が、神秘性を発しており、神に捧げられた極上の供物のようにも見えた。
ピチョン・・・
「んっ・・」
私は一体・・。
あの童・・九十九さんに負けてそれから・・・。
「っ!」
私は、戦いに負け自分が意識を失った事を思い出すと体を起き上がらせようとした。
だが・・・
ジャリンッ
「!なんですかこれは!!」
私が寝させられていた寝台から幾本もの鈍く銀に光る鎖が伸び、私の身体を拘束していた。
なんとか逃れる事ができないかと、鎖に拘束された腕を振るいますが、逃れる事ができません。
その時私が捕らえられた部屋の扉が開きました。
「おや・・起きられましたか?」
そう、呑気に私に問うてくる少年を睨む。
その少年は、美しい黒髪を腰まで伸ばし、その端正な顔から私を見つめる藍色の瞳を覗かせいた。
・・・私に男を魅せつけたオノコ・・・。
「ぐっ!なにをするのですか!」
私はそう叫ぶと共に、一瞬脳裏によぎった思考を振り払う。
しかし、彼はそんな私を見つめながらいった。
「・・なに、とはわかりきった事を、ただ今から貴女に尋問し、岩隠れの情報を頂くだけですよ。」
「・・・・・・・・・。」
私は無言で彼を睨みつける。
だが私は安堵していた、この身は忍となると決意したその日から痛みには耐性がついている。
幸い奥歯に仕込んだ自害用の毒薬には気づかれていない・・ならば・・。
彼に気取られないように決意を固めた時、・・・・・彼が私の唇を奪った。
僕は今寝台に拘束されながらも、その美しい顔を隠しきれない死の恐怖で少し引きつった美女の顔を見つめていた。
その凛とした顔にある、赤い唇を恐怖に弱く震えるさせる彼女はとても愛らしく思える。
「ふふっ、では始めましょうか。」
そう呟くと僕の舌が美女、トモエの口内に侵入する。
「むぐっ!んんん!」
トモエは
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