第四十三話 クラスではその十二
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こう話したのである。
「これからも御願いするわよ」
「うん、じゃあね」
景子の母のその言葉に頷く、そうしてだった。
景子は八条神社に行くことを約束してだ、それとだった。
「クリスマスは教会、大晦日はお寺で」
「新年はわかってるわね」
「ええ、毎年通りね」
「宗教関係者にとっては新年は正念場よ」
何処も行事がしっかり入っている、まさにそこを巡りに巡ってなのだ。
それでだ、母は娘にこのことも注意した。
「飲み過ぎ、食べ過ぎにも注意してね」
「うん、その二つもよね」
「寝不足もだけれど」
あれこれ巡ってそうなることもだというのだ。
「身体には注意してね」555
「年末年始って私達はどうしても忙しくなるのよね」
「だからなのよ」
余計に、というのだ。
「健康には気をつけないといけないの」
「無理はしないで」
「無理はしないで働いて遊ぶのよ」6
そのどちらもだというのだ。
「わかったわね」
「うん、じゃあね」
この話を二人でしてで、であった。景子はまだ先の冬のことも考えていた。先ではあるが絶対に辿り着くその時のことを。
第四十三話 完
2013・7・22
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