暁 〜小説投稿サイト〜
万華鏡
第四十三話 クラスではその十二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
こう話したのである。
「これからも御願いするわよ」
「うん、じゃあね」
 景子の母のその言葉に頷く、そうしてだった。
 景子は八条神社に行くことを約束してだ、それとだった。
「クリスマスは教会、大晦日はお寺で」
「新年はわかってるわね」
「ええ、毎年通りね」
「宗教関係者にとっては新年は正念場よ」
 何処も行事がしっかり入っている、まさにそこを巡りに巡ってなのだ。
 それでだ、母は娘にこのことも注意した。
「飲み過ぎ、食べ過ぎにも注意してね」
「うん、その二つもよね」
「寝不足もだけれど」
 あれこれ巡ってそうなることもだというのだ。
「身体には注意してね」555
「年末年始って私達はどうしても忙しくなるのよね」
「だからなのよ」
 余計に、というのだ。
「健康には気をつけないといけないの」
「無理はしないで」
「無理はしないで働いて遊ぶのよ」6
 そのどちらもだというのだ。
「わかったわね」
「うん、じゃあね」
 この話を二人でしてで、であった。景子はまだ先の冬のことも考えていた。先ではあるが絶対に辿り着くその時のことを。


第四十三話   完


                  2013・7・22
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ