デートと監視とほのぼの番外編〜下〜
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は人があまりいない。しかも、誰か試着室から出ていれば、そこに入れる。流石に店員も試着室にはは入れまい。
そこに入って事がおさまるまで適当にしてればいい。よし・・・。
そう決めると隠れながら試着室に行くと、残念ながらまだ全員入っている。仕方ない、その試着室の奥のスペースに入るか・・・とそこへ入ろうとすると・・・・、
「見つけた!試着室のところよ!」
「・・・・げっ!」
随分遠いところから先程の女性店員がそんな声。すぐにドタバタという足音が聞こえる。
こうなったら・・・・・と一番手前にある試着室に入る。つべこべ言っていられない。まぁまぁ時間も経っていたし、明ももう着替えているかも・・・・と中に入るが・・・・・
「えっ・・・!?」
・・・・なんと明は下着姿だった。
声を出そうとする明の口を塞ぐ。すぐさま、店員たちがやってきたためだ。そのまま店員達は試着室の人に声で返事してもらうよう求めるが、明に返事してもらい、なんとかこの場を切り抜け・・・・・られない。
店員がまだ外にいるため、ここから出られない。しかし前には顔を朱に染めた明。俺が口を塞いでいるため肘やなにかにとても柔らかくて大きい膨らみが当たり、俺の目の前に広がる肌色の地帯。こんな明の姿に間近にいるのは初めてで、なにかいい匂いがする。なんだかおかしい気分になってきた・・・・・・。明は相変わらず顔を真っ赤にして宏助に何かを講義する目で見てきた。
帰りの道を事情説明に使い、なんとか納得してもらう。「別に宏助さんならいいんですけど・・・・・」などのようなことを呟いていたが聞かなかったことにした。彼女も混乱しているのだろう。明にはなんとか納得してもらったが・・・・
何故か帰ると麗が凄いジト目で俺を見てきて、そのまま説教がはじまった。どうやら今日監視していたらしいが、明がそれを怒れないほど、麗の怒りっぷりは酷く、宏助はこっぴどくしかられた。
そんな中・・・今日のあの視線は麗さんのかぁ・・・・と妙に納得した宏助だった。
が、なんで俺、店員にあんなこと言われたんだろ・・・・?
そのころ・・・、今日、宏助が感じた視線の『本当の発信者』は、その結果を報告していた。
「あのような方法で神条の娘を誘拐できるかと思っていたのは浅はかでした。」
それにある男が答える。
「別にいい。どうせ今日のはほんの試験観察だ。あの計画のためのね・・・・・。」
そういうと男はニヤリと笑う。
それはとても冷たい笑いだった。
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