暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
ルーシィ・ハートフィリア
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が・・・仲間が狙われてるの」
『あ?誰だ、そいつァ。あぁ・・・あの乳のでけェ新人か。俺の女になるなら助けてやってもいいと伝えとけ。それとじじぃにはさっさと引退して俺にマスターの座をよこせとな』
「アンタって人は・・・」
『オイオイ・・・それが人にものを頼む態度かよ?とりあえず脱いでみたら?俺はお色気には弱』

ラクサスの言葉を最後まで聞かず、通信用ラクリマが壊れた。
いや、粉々に砕かれた。

「ミラ・・・」
「信じられない・・・こんな人が・・・本当に妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なの・・・?」

ボロボロと涙を流すミラ。
アルカは今度ラクサスに会ったら殴り飛ばしてやろう、と密かに決めた。
・・・が、その思考を砕く様な言葉が耳に入る。

「こうなったら、次は私も戦う!」
「な、何言ってんのよ!」
「そうだぞミラ!お前は確かに・・・」
「だって、私がいたのにルーシィはさらわれちゃって・・・」

泣き叫ぶミラを、耐え切れずアルカは抱きしめた。

「お前の気持ちはよく解る・・・だけどな、今のお前じゃ、はっきり言って足手まといになっちまうだけだ・・・例え、元・S級魔導士でもな」









「ルー・・・」
「えへっ、ちょっとカッコつけすぎたかな?」

いつもの子犬を連想させる笑顔に戻る。
ルーシィの目に再び涙が溢れた。

「な、泣かないでよルーシィ・・・とにかく、ギルドにいてもいいんだよ。誰もルーシィのせいだなんて思ってないから」

ルーが若干慌てた様にそう言う。
と、地上への出入り口が開いた。






「あぁ・・・シュトラスキーの言う通りだ」





テノールボイスが響く。
その場にいた全員が入口の方を見つめると、複数の足音が聞こえてきた。

「ギルドのピンチだと聞いて来てみれば、まさかこんな事になっているとはな・・・皆、大変だっただろう?力になれなくてすまなかったな」

降りてきた集団を見て、全員が唖然とした。

「だが、もう大丈夫だ」


1人は黒髪にアラベスク風エスニック調の服を着た男性。

1人は桃色の髪をツインテールにし、クラシカルロリータに身を包んだ少女。

1人は黒髪の混じった銀髪に肘丈膝丈のジャージを着た男性。

1人は藤紫のスリークヘアにブッファンスタイルの女性。

そしてその中央に立つのは、群青色(ラピスラズリ)の髪に群青色(ラピスラズリ)の瞳、バロンコートの男性。




「俺達もギルドの為に、力になろう」


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