ルーシィ・ハートフィリア
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している者がいた。
その様子を浮かない顔で見るルーシィ。
「どーした?まだ不安か?」
そんなルーシィにグレイ、エルフマン、ルーが歩み寄る。
「ううん・・・そういうのじゃないんだ・・・なんか・・・ごめん・・・」
「まぁ、金持ちのお嬢様は狙われる運命よ。そしてそれを守るのが漢」
「そういう事言うんじゃねぇよ」
エルフマンの発言をグレイが注意する。
「でもオイラも驚いたな。ルーシィ、何で隠してたの?」
ハッピーの問いに、ルーシィは俯いて答える。
「隠してた訳じゃないんだけど・・・家出中だからね、あんまり話す気にもなれなくて・・・1年間も家出した娘に関心なかったくせに・・・急に連れ戻そうとするんだもんな・・・パパがあたしを連れ戻す為にこんな事をしたんだ・・・最低だよ」
そう言うルーシィをナツは真っ直ぐ見つめる。
「でも、元を正せばあたしが家出なんかしたせいなんだよね・・・」
「そ、そりゃ違うだろ!悪いのはパパ」
「バカ!」
「あ、いや・・・ファントムだ!」
グレイに言われ、慌てて言葉を訂正するエルフマン。
「あたしの身勝手な行動で・・・まさか皆に迷惑かけちゃうなんて・・・本当にごめんね。あたしが家に戻れば済む話なんだよね」
「そーかなぁ」
すると、ずっと黙っていたナツが口を開いた。
「つーか『お嬢様』ってのも似合わねぇ響きだよな」
「うん、そう思う」
ルーも同意し、ルーシィの前に座った。
「さっき、ここにいたいって言ったでしょ?戻りたくない場所に戻る必要なんてない。ルーシィがここにいたいなら、いていいんだよ。だってルーシィは妖精の尻尾の魔導士なんだから。ここが君の帰る場所なんだよ」
ギルドの一角で、カナはタロットカードと睨めっこしていた。
「ダメ!ミストガンの居場所は解らないっ!」
「そう・・・残念ね」
「ルーシィが目的だとすると、奴等はまた攻めてくるよ。ケガ人も多いし・・・ちょっとマズイわね」
カナの言葉にミラが残念そうな表情を浮かべる。
その後ろに立つアルカが、通信用ラクリマに向かって口を開いた。
「マスターは重傷、ミストガンの行方も解らねぇ」
「頼れるのはあなたしかいないのよ・・・ラクサス」
『あ?』
そのラクリマに映っていたのは、ラクサスだった。
「お願い・・・戻って来て。妖精の尻尾のピンチなの」
『あのクソじじぃもザマァねぇなァ!はははっ!俺には関係ねぇ話だ。勝手にやっててちょうだいよ』
その言葉にカナがキレた。
「ラクサス!あんた!」
『だってそうだろ?じじぃの始めた戦争だ。何で俺達でケツを拭くんだ』
「ルーシィ
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