暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
ルーシィ・ハートフィリア
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
している者がいた。
その様子を浮かない顔で見るルーシィ。

「どーした?まだ不安か?」

そんなルーシィにグレイ、エルフマン、ルーが歩み寄る。

「ううん・・・そういうのじゃないんだ・・・なんか・・・ごめん・・・」
「まぁ、金持ちのお嬢様は狙われる運命よ。そしてそれを守るのが漢」
「そういう事言うんじゃねぇよ」

エルフマンの発言をグレイが注意する。

「でもオイラも驚いたな。ルーシィ、何で隠してたの?」

ハッピーの問いに、ルーシィは俯いて答える。

「隠してた訳じゃないんだけど・・・家出中だからね、あんまり話す気にもなれなくて・・・1年間も家出した娘に関心なかったくせに・・・急に連れ戻そうとするんだもんな・・・パパがあたしを連れ戻す為にこんな事をしたんだ・・・最低だよ」

そう言うルーシィをナツは真っ直ぐ見つめる。

「でも、元を正せばあたしが家出なんかしたせいなんだよね・・・」
「そ、そりゃ違うだろ!悪いのはパパ」
「バカ!」
「あ、いや・・・ファントムだ!」

グレイに言われ、慌てて言葉を訂正するエルフマン。

「あたしの身勝手な行動で・・・まさか皆に迷惑かけちゃうなんて・・・本当にごめんね。あたしが家に戻れば済む話なんだよね」
「そーかなぁ」

すると、ずっと黙っていたナツが口を開いた。

「つーか『お嬢様』ってのも似合わねぇ響きだよな」
「うん、そう思う」

ルーも同意し、ルーシィの前に座った。

「さっき、ここにいたいって言ったでしょ?戻りたくない場所に戻る必要なんてない。ルーシィがここにいたいなら、いていいんだよ。だってルーシィは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士なんだから。ここが君の帰る場所なんだよ」









ギルドの一角で、カナはタロットカードと睨めっこしていた。

「ダメ!ミストガンの居場所は解らないっ!」
「そう・・・残念ね」
「ルーシィが目的だとすると、奴等はまた攻めてくるよ。ケガ人も多いし・・・ちょっとマズイわね」

カナの言葉にミラが残念そうな表情を浮かべる。
その後ろに立つアルカが、通信用ラクリマに向かって口を開いた。

「マスターは重傷、ミストガンの行方も解らねぇ」
「頼れるのはあなたしかいないのよ・・・ラクサス」
『あ?』

そのラクリマに映っていたのは、ラクサスだった。

「お願い・・・戻って来て。妖精の尻尾(フェアリーテイル)のピンチなの」
『あのクソじじぃもザマァねぇなァ!はははっ!俺には関係ねぇ話だ。勝手にやっててちょうだいよ』

その言葉にカナがキレた。

「ラクサス!あんた!」
『だってそうだろ?じじぃの始めた戦争だ。何で俺達でケツを拭くんだ』
「ルーシィ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ