ルーシィ・ハートフィリア
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、おう。しゃあねえな・・・」
マグノリアの東の森の木の家には、マスターの昔からの知人が住んでいる。
ポーリュシカは人間嫌いで、森の奥に1人でひっそりと暮らしている。
だけど魔法による傷を癒すスペシャリストだ。
マスターはそこに運び込まれた。
そしてさっそく、ポーリュシカはマスターの頬を叩く。
「ちょ、ちょっとォ!」
「マスターに・・・いや、怪我人になんて事するんですか!」
「フン」
マスターを運んできたアルザックとビスカが叫ぶが、ポーリュシカは全く動じない。
「年甲斐もなく無茶をするからこんな事になるんだ。全く・・・バカな男だね」
そして2人に目を向ける。
「アンタ等もいつまでいるんだい!とっとと帰りな!」
「いや・・・しかし、マスターの容体が・・・」
「看病させてください」
ポーリュシカの剣幕に若干ビビりながらも、看病も申し出る。
が、ポーリュシカの言葉は変わらない。
「帰りな」
「!」
「辛気くさい顔は病人にとって1番の毒だよ」
2人は顔を見合わせる。
「これは『風』の系譜の魔法だね。枯渇・・・対象者の魔力を流出させてしまう恐ろしい魔法だ。流出した魔力は空中を漂い、やがて消える。漂っているマカロフの魔力を集められたら回復も早いんだけどね。もう遅いね、こいつは長引くよ」
「そ、そうですか・・・」
「皆に伝えておきます」
・・・と、ポーリュシカの口から予想もしていない言葉が飛び出した。
「アンタ等、まだいたのかい!」
「えぇっ!?『聞いてくれ』みたいな空気じゃなかった!?」
「とっとと帰りな!人間くさくてたまらん!」
「「ひィ〜!失礼します!」」
さすがに今度は耐え切れず、家を飛び出す。
そんな2人の背中を見送ってから、ポーリュシカは溜息をついた。
「昔から世話のかかる男ね・・・魔導士にとって魔力は生命の源にも等しい。魔力が強大な者ほど枯渇は苦痛を伴う。アンタ・・・頑張らないと、このまま死ぬ事もあるんだよ。本当に・・・バカなんだから・・・」
その後、ギルドに戻ってきた妖精の尻尾は。
「痛て・・・」
「あー、くそっ!」
「まさか俺達が撤退するハメになるとはな!」
「悔しいぜえ!」
「ギルドやレビィ達の仇もとれてねぇ!」
「ちくしょオ!」
ファントムに勝てなかった事を悔しがる者。
「奴等の本部はここだ」
「南西の高台から遠距離魔法で狙撃すれば」
「今度は爆弾ラクリマありったけ持っていくんだ!」
「所持系魔導士用の強力な魔法書を倉庫から持って来い!」
今度こそファントムを潰そうと奮起
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