ルーシィ・ハートフィリア
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そして聞こえた声の主を・・・頭に浮かんだ人物の名を、叫んだ。
「ルーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「大空鎖乱・拘束!」
その瞬間、ルーシィの身体に細い鎖と化した風が絡みつく。
包むように絡みついた鎖は声のした方へと引き寄せられ、ぽすっとルーシィは何かに着地した・・・というより、乗せられた。
ルーシィが目を開けると、エメラルドグリーンが揺れる。
「全く・・・無茶しないでよ。あと少し待っててくれたら、僕が助けに行ったのに」
そこにいるのはルーシィに名を呼ばれた人物・・・ルーだった。
ルーシィを姫様抱っこにし、ニコニコ微笑んでいる。
「やっぱり・・・いると思った・・・」
「僕も、ルーシィがここにいると思ってたよ」
男に銃を突き付けて脅したのはルーシィには内緒だ。
「ルーシィが降ってきたーーーーーーーー!」
「無茶苦茶だな!おい!で、大丈夫か?」
「うん・・・何とか」
駆け寄ってきたナツとハッピーにそう答え、ルーに解いてもらった縄のあった手首をさする。
「良かった!オイラ達もギルドに戻ろう!」
「はぁ?ここが本部だろ!だったら・・・」
「エルザは撤退って言ってたよ」
「ビビってんだよ!俺はこんな奴等ちっとも怖くねぇ!」
「マスターだって重傷なんだよ」
「じっちゃんの仇もとるんだよ!」
「ナツ1人じゃ無理だよ!」
「何だと?」
「無理だよ」
「2回言うな!」
「皆怪我してんだよ!」
「俺はしてねー!」
「ナブなんか骨折して」
「弱ェんだ、アイツは」
「ウォーレンだって・・・」
ナツとハッピーが激しく口論する。
そんな口論を聞いていたルーシィの顔が、徐々に暗くなっていった。
「ごめん・・・」
「「「?」」」
突然の謝罪に口論が止まる。
「ごめんね・・・」
そう呟くルーシィの脳裏に、様々な光景が浮かぶ。
ボロボロになったギルド。
傷だらけになったレビィ、ジェット、ドロイ。
戦争じゃ、と怒りの表情で言うマスター。
「全部・・・あたしのせいなんだ・・・」
そう言うルーシィの声は湿っていく。
そしてルーシィは振り返った。
「それでもあたし・・・ギルドにいたいよ・・・妖精の尻尾が大好き」
そう言うルーシィの頬には、大粒の涙が零れていた。
「オ、オイ!どした!?何の事だ!?」
「ルーシィ?」
「いればいいって!何だよそれ・・・」
ルーシィの涙は止まらない。
そんな様子を見たルーはルーシィに手を差し出した。
「帰ろう、ルーシィ。ほら、ナツも」
「お
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