第一章 護れなかった少年
第十五話 第一層ボス戦 後編
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知し、一際獰猛に吼えた。
グッ、と巨体が沈み全身のバネを使って高くジャンプ。
全方位攻撃《旋車》......。
させない!!
曲刀の切っ先を上空に向ける。
曲刀スキル《スパーダ・サルターレ》
威力はかなり低いが、上空の敵を攻撃出来る、僕が持つ唯一、旋車を止める可能性があるスキル。
「はぁぁぁぁああああ!!!」
ブーストして全力で足にたたき込む。
対してコボルトロードは少し体制を崩しかけたが、持ち直そうとしている。
クソッ、やっぱり威力が足りない!
「届......けぇぇぇぇぇぇえええ!!」
「キリト!!」
アレは......《ソニックリープ》か。
突進技で、レイジスパイクより射程は劣るけど、上空にも向けられるスキル。
それが腰の部分に当たり、
体制を崩しかけていたコボルトロードの体制が完全に崩れ、床にたたきつけられる。
「ぐるぅっ!」
叫び、立ち上がろうとするも、手足をばたつかせるだけ。
これは人型モンスター特有のバッドステータス《転倒》状態!!
「全員、一斉攻撃!!囲んでいい!!」
キリトの指示。
そして......
「お......おおおおお!!」
エギルさん達六人の壁部隊がこれまで壁に専念させられた鬱憤を晴らすが如く叫び、コボルトロードをぐるりと囲み、縦斬り系ソードスキルをどんどん発動する。
色とりどりのライトエフェクトに包まれた武器達がどんどんコボルトロードに振り下ろされ、視界上部に固定表示されたコボルトロードのHPがどんどん減っていく。
これは賭みたいな物だ。
もし、これで削りきれなかったら、今度こそ、旋車が全員を切り倒す。キリトのソニックリープも僕のスパーダ・サルターレも冷却中で使えない。
技後硬直から回復したエギルさん達が次のスキルの予備動作に入る。同時にコボルトロードはあがくのをやめ、立ち上がるべく状態を起こした。
「間に合わないか!」
キリトが押し殺した声で叫び、アスナさんと一緒に加わろうとしている。
なら......
「ネオン!」
たまたま近くにいたネオンを呼び、ボスの所に走る。
ネオンも察したのか、僕の後ろを走る。
と、六人の武器が同時に振り下ろされ、ボスの巨体をライトエフェクトの渦に飲み込む。
だが、その光が薄れるのを待たず、ボスが起き上がってしまう。そのHPゲージは残り5%。
エギルさん達はディレイを課せられて動けない。そんな中、コボルトロードが垂直ジャンプのモーションに入る。
「「行っっっっけぇええ!!」」
僕とキリトが同時に叫び、四人が同時に地を蹴る。エギルさん達の間をすり抜け、まずアスナさんの《リ
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