第一章 護れなかった少年
第十五話 第一層ボス戦 後編
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キリトが真正面から喰らい、吹き飛ばされる。
幸い、浮舟のようには行かなく、低空を少し滑空しただけだったため、スキルコンボは発生しない。
すぐにキリトの方に駆け寄る。
「キリト、大丈夫!?」
HPを見ると、一撃で三割以上削られている。
「ああ、どうにかな......」
そして、目の前でキリトがポーションを取り出し、飲む。
......にしてもなんでこの世界はF〇みたいに速攻回復的な感じじゃ無く、だんだん回復していくのか。
結構疑問である。
まぁ、結構上の層に行けばそういうアイテムはあるけどかなり高値なんだよね。
と、その瞬間、コボルトロードに突っ込んでいくアスナさんが眼に入る。
そしてコボルトロードはすでに硬直時間を終え、野太刀が赤いライトエフェクトを纏い始める。
これは......ディアベルさんを殺した《緋扇》......!
すぐに声を上げようとするが、次の瞬間、
「ぬ......おぉぉ!!」
という太い雄叫びにかき消される。
そしてアスナさんの頭上をかすめるように、巨大な武器が緑色の光芒を引きながら打ち込まれる。
確か両手斧系ソードスキル《ワールウィンド》。
そして野太刀と両手斧がぶつかり、コボルトロードが大きくノックバックするが、両手斧の持ち主は1mで踏みとどまる。
割って入ったのは......
「エギルさん!!」
斧巨人(今命名)ことエギルさんだった。
「あんたがPOT飲み終えるまでオレ達が支える。ダメージディーラーにいつまでも壁役やられたんじゃ立場が無いからな」
「すまん。頼む」
というキリトの返事に満足したのか一度頷き、こっちを見る。
「それと、ソラは存分に働け!!」
恐らく、キリトの代わりにダメージディーラーをやれ、と言うことだろう。
ニヤッ、と笑いながら、口を開く。
「了解!!」
―☆―☆―☆―
キリトが指示し、エギルさん達がその指示に従って攻撃を防ぐ。
そして生まれた隙に僕とアスナさん、ネオンで、前、右、左側の腹にソードスキルをたたき込む。
真後ろ以外を全て取り囲んでいるため、もし、誰かがミスして真後ろにでも回ってしまったら、コボルトロードがすぐにでも旋車を使ってくるようなギリギリの作戦。
そんな戦闘が五分ほど続き、ようやくボスのHPゲージが三割を下回り、遂に赤く染まった。
心の中でよっしゃ、と叫んでいたが、その瞬間、一瞬気が緩んだのか、壁役の一人が足を縺れさせる。よろめき、立ち止まったのは、最悪なことに、ボスの真後ろだった。
「早く動け!!」
キリトが叫ぶが、コンマ一秒間に合わなかった。
コボルトロードが《取り囲まれ状態》を感
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