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lineage もうひとつの物語
序章
黒騎士
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り羽織ってみせる。

「お気遣いありがとうございます」

フードを深めに被り歩き出す。
これはこれで怪しいがウィザードだと似たような感じの人がいたりするので大丈夫だろう。
アレンは深くつっこまれなくてよかったと思いながら横を歩いていた。

翌日、陽が沈みかけた頃シルバーナイトタウンまで残り5キロメートル辺りにいた。

「あと五キロほどでつきます。陽が沈みきる頃には街に入れそうです。」

「もう少しなのですね。仲間が待っていてくれるといいのですが。」

フードの隙間から顔を除かせてアレンを見る。
少し疲労が浮かぶのを見てとったアレンは

「街についたら宿をとりましょう。宿の隣の建物に俺の使ってる部屋があり何かあれば直ぐに駆けつけることができますので。晩御飯は豪勢にいきましょうか!」

と、ライカンスロープの牙を取り出す。

「立派な牙ですね。良い値がつきそう。」

ナターシャは手を前で組合わせて目を見張っている

「ギラン料理とかどうですか?」

「それはどういったものなのですか?」

よかった。
ナターシャの顔に笑顔が張り付き嬉しそうにしているのを見ながら街にある料理店を説明しながら一歩一歩進んでいた。




「あの方達は?」

前方から5人組がこちらに向かってきていた。
真っ黒な鎧を纏い、円錐ランスを持ったブラックナイト。
治安維持という名目でラウヘルより派遣されているものの実態はシルバーナイトタウンの偵察。
シルバーナイトタウンは当初ラウヘルに対抗するためナイト育成所の隠れ簑として作られた。
人が集まれば噂となる。
街として名前が広まれば当然国王にも知れてしまう。
現在国王が恐れているのは民の反乱。
以前派遣されたブラックナイト隊と冒険者の間で争いがありブラックナイト隊を殲滅してしまったことがある。
街はラウヘルを恐れ、はぐれモンスターによってやられたことにしたのだが次々とブラックナイト隊が送られてくるようになってしまった。
治安維持と言うものの体のいい監視人である。
彼らは危険分子がいないかどうかをみて回り発見すれば排除する。
ちなみにブラックナイトは感情が排除されているというが定かではない。

「やつらはブラックナイト隊。治安維持が目的のはずです。危険はないと思いますが念のため俺を盾にするように動いてください。」

アレンは言葉では安全と言ったものの不安は拭えず庇うように半歩前を並んで歩く。

「顔が隠れていて表情がわからないので恐いですね。」

ナターシャはフードを深く被りなおしながら呟いた。
近付いていてくるブラックナイトに緊張しながらも平静を装いすれ違おうとする。

「まて。」

後ろから声がかかる。

「なんでしょう
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